西田征史監督「泥棒役者」映画版は関ジャニ・丸山をイメージして書いた!
2017年10月28日 12:20
[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭の特別招待作品で、「関ジャニ∞」の丸山隆平が主演する「泥棒役者」が10月27日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、西田征史監督がQ&Aに登壇した。
忍び込んだ豪邸で次々と別人に間違えられる元泥棒が正体を隠すために何役も演じ、屋敷を抜け出して恋人のもとに帰ろうとするコメディ。舞台や脚本で活躍し、「小野寺の弟・小野寺の姉」で監督デビューした西田監督は「11年前に作・演出を手掛けた舞台が基。自分にとっては転換期になった作品です。2作目の映画が撮れるということで、選びました。舞台ではラーメンズの片桐仁さんが泥棒役でしたが、その役を丸山くんに譲ってもらいました」と話した。
舞台と映画の違いについて聞かれると、「舞台はお客さんの空気を感じて、演技を変えるので、役者さんに委ねる部分が大きい。映像の時も役者さんに預けるけれども、最後は信頼関係の中でコントロールしています」と明らかにした。舞台版では、家を舞台にした一幕ものということで、映画化にあたっては工夫も。「いかにほかの絵を入れるかを考えました。壁紙の色を変えたりして、閉塞感を感じさせないようにし、1作目よりもカット数も増やした」。
客席からは、若い女性からの主演・丸山に関する質問が多かった。「映画は丸山をアテガキしたものか?」との質問には「書いている時、丸山くんにやってもらえればとは思っていました。実際に決まってから、(丸山用に)変えた部分もあります。人を見る目、寂しさなどプライベートで接する中で感じる部分もありました。なんとなくイメージして書いたので、なんとなく丸山くんにハマるのではないかと思っていました」と明かした。
舞台版主役の片桐は、隣に住む脇汗のひどいクレーマーのユーチューバー役で出演。トレードマークのモジャモジャ頭から一転、ストレートヘアを見せている。「けん玉をしながら歌うシーンは32回、テイクを重ねました。片桐さんがけん玉が得意というからやったんですけども、(役ではなく)天然の脇汗が出て、ストレートヘアが天然パーマのようになっていました。最後も完璧じゃないんですけども、まあ、いいかと思って、OKを出しました」と笑う。
映画のラストの方には「小野寺の弟・小野寺の姉」の片桐はいりと向井理も出演。「向井君が出てくれると言った時に、きょうだいで出てくれたらいいなと思っていました」と西田監督。「ほかにも小ネタはありますか?」と問われると、最前列にいた宣伝部と“密談”。「(自身が脚本を手掛けたアニメの)『TIGER & BUNNY』の声優の平田広明さんが出ています。でも、映像上は動いていなくて、写真なんですよ」と披露してくれた。
第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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