渋川清彦“僕キャラ”に戸惑い? 戸次重幸は息子&愛猫と三角関係に
2017年10月26日 12:30

[映画.com ニュース] 近代日本文学を代表する文豪・谷崎潤一郎の短編小説を基にした映画「神と人との間」が10月26日、第30回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門でワールドプレミア上映され、ダブル主演を務めた渋川清彦と戸次重幸、メガホンをとった内田英治監督がTOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に立った。
谷崎自身の実体験である“細君譲渡事件”をモチーフにした泥沼の三角関係を、ブラックユーモアを交えてシニカルに描く。町医者の穂積(渋川)と漫画家の添田(戸次)は親友同士だったが、ともに熱帯魚屋で働く朝子(内田慈)に惚れてしまっていた。ある日、穂積は添田に朝子を譲り、やがて2人は結婚。だが、夫婦となった瞬間、添田は穂積と朝子が不倫をするようにけしかけるサディストへと変貌する。
親友にバカにされながらも愛する人への純愛を貫こうとする穂積を演じた渋川は、「時間のない状況のなかで演じなくてはいけなかったんですが、セリフの量がめちゃくちゃあったんですよね。それが本当に大変で(笑)」とかなり苦労した様子。やがて「自分にない言葉を結構言わなくてはいけなかった」と述懐すると、「普段は自分のことを“俺”って言うんですけど、劇中では“僕”も使っている。“僕”というのは、自分のなかで違和感がありましたね」と“僕キャラ”に戸惑いを感じたようだ。だが、内田監督にとっては目論見通りだったようで「映画を作る時は、演じる方のイメージと真逆のキャラクターをやってもらうようにしている」と意図を明かしていた。
一方、戸次は東京国際映画祭ではお馴染みの“通訳付き舞台挨拶”に不慣れな様子で「全て通訳さんが入られるという事で、あまり変なことは言えない…」「こんな発言も通訳されてしまうんですか!?」とドキドキ。それでも、自身と添田は全く真逆の人間であることを強調しながら「ただ役者の醍醐味というのは自分とは全く違う人間を演じられること。ひどい男とはこんな感じではないかと、想像力をフルに活用してやらせていただきました」と語っていた。
そして「三角関係になったことは?」という無茶ぶりな質問が飛び出すと、戸次は「ひとつ挙げるとするなら、息子と猫と僕の三角関係」と告白した。「息子が最近つかまり立ちができるようになりまして、僕のところにやってくるんです。抱っこして可愛がっていると、(飼っている)猫もやってくるんです。俺もなでろと言わんばかりに。それで両方をなでていると、猫と息子の間でもコミュニケーションが始まる。まだ息子は撫でるということができないみたいで、猫を掴んでしまって。すると、猫が攻撃するので、僕が『よしなさい』と止めるんです」と微笑ましいエピソードを披露していた。
「神と人との間」は、2018年1月27日から東京・テアトル新宿ほか全国順次公開。同作のほか、谷崎が紡いだ「富美子の足」(ウエダアツシ監督)、「悪魔」(藤井道人監督)も現代劇として映画化される。第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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