A・カウリスマキ最新作「希望のかなた」予告編 難民青年が善意に救われる人情劇
2017年9月25日 17:00

[映画.com ニュース] 第67回ベルリン映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した、アキ・カウリスマキ監督最新作「希望のかなた」の予告編が公開された。
フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドが、レストランオーナーのヴィクストロムとその仲間と出会い、彼らの善意に救われる物語。予告編では、カウリスマキ組の常連俳優と愛犬も登場。レストランで寿司作りにチャレンジする姿が切り取られている。
慎ましく生きる庶民の哀歓を独特のユーモアセンスとミニマリズム的な手法で切り取るカウリスマキ監督は、前作「ル・アーヴルの靴みがき」に続き、今作でも難民問題を取り上げた。主演俳優を決定する際に求められた条件は、英語、アラビア語、フィンランド語を話す中東出身の俳優で「ユーモアが理解できる人」。シュルワン・ハジが見事、主役の座を射止めた。
内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。やがて2人は“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める。
「希望のかなた」は、12月2日からユーロスペースほか全国順次公開。
(C)SPUTNIC OY, 2017
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