京都国際映画祭2017で菅田将暉×桐谷健太「火花」がワールドプレミア上映!
2017年9月6日 19:55
[映画.com ニュース] 吉本興業グループが企画推進する京都国際映画祭2017の概要発表会見が9月6日、京都・よしもと祇園花月で行われた。映画祭実行委員会・名誉実行委員長の中島貞夫、総合プロデューサーの奥山和由をはじめ、門川大作京都市長、アートプランナー・おかけんた、「NMB48」の渋谷凪咲、谷川愛梨、内木志、村瀬紗英、若手俳優・稲葉友らが出席した。
前身の京都映画祭から伝統と志を引き継ぎ、2014年にスタートした京都国際映画祭は、映画にとどまらずアート、パフォーマンス、工芸など、あらゆる分野を対象としている。第4回となる今年のキャッチコピーは「京都3泊4日。」。オープニングセレモニーは、昨年の京都・元離宮二条城から会場を移し、西本願寺の南能舞台で10月12日に行われる。重要文化財である同所での開催に対し、西本願寺・執行長の本多隆朗氏は「ご縁の深さを感じております」と喜びを述べた。またレッドカーペットは、国宝である唐門の側に設置されるため「皆さんには、国宝・唐門をバックに歩いていただく」と明かした。
映画部門は、第153回芥川賞を受賞した「ピース」又吉直樹の小説を菅田将暉と桐谷健太の主演で映画化した「火花」(板尾創路監督)がワールドプレミア上映されることが決定。主演2人のビデオメッセージが披露され、「嬉しいですね。僕らは大阪出身ですから」「単純に嬉しいです」(菅田)、「嬉しい!」「生活であったり、人生の話なので、そこも見てほしい」(桐谷)とコメントを寄せた。
そのほか、同部門では萩本欽一のドキュメンタリー映画「We Love Television?」、お笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹の自伝小説を健太郎の主演で映画化した「デメキン」、フランスの女優イザベル・カレと、國村隼、安藤政信、門脇麦ら日本の実力派俳優が共演した「KOKORO」(ベルギー、フランス、カナダ合作)などがラインナップ。五社英雄監督の特集も実施される。
また映画部門には、新たに「アニメーションカテゴリー」が追加され、森見登美彦氏の人気小説が原作のアニメ「有頂天家族」とのコラボレーションが決まっている。本カテゴリーでは、幅広い年齢層が楽しめる長編・短編アニメの上映や関連イベントを計画しており、作中で京都が描かれる「劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞」、人気クリエイターユニット「HoneyWorks」が原作の劇場用アニメ「ずっと前から好きでした。 告白実行委員会」「好きになるその瞬間を。 告白実行委員会」などを上映。アート部門でも、京都が舞台のアニメ作品の資料を展示する「アニメを通して見る京都の世界」が企画されている。
京都国際映画祭2017は10月12~15日、よしもと祇園花月ほか京都市内の各所で開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。