歴史の陰に埋もれた戦後秘話をドラマ化「どこにもない国」制作開始 主演は内野聖陽
2017年9月3日 19:00
[映画.com ニュース] 歴史の陰に埋もれた戦後秘話をNHKがドラマ化する「どこにもない国」が、9~10月に撮影されることがわかった。太平洋戦争終戦直後、旧満州に取り残された100万人を超える在留邦人の引き揚げに尽力した男たちの物語。主演はドラマ「仁 JIN」「臨場」や映画「海難1890」などで知られる内野聖陽が務め、共演に木村佳乃、原田泰造、蓮佛美沙子、満島真之介、片岡鶴太郎、萩原健一が名を連ねている。
全財産を失い略奪暴行にさらされた挙句、日本との通信連絡も途絶し、邦人たちはソ連占領下の旧満州に取り残されていた。1日に平均2400人が命を落とす極限状況を打開するため立ちあがったのは、無名の民間人・丸山邦雄(内野聖陽)。日本へと脱出し、自らが使者となり窮状を訴え、日本、そしてアメリカを動かすしかないと決意を固めていく。
英語が堪能な丸山は、資金力に富む実業家・新甫八朗(原田)、中国語を操る快活な若者・武蔵正道(満島)とチームを結成。妻や家族を満州に残しながらも、幾多の絶体絶命のピンチを乗り越え、ついに脱出に成功する。そして吉田茂(萩原)やマッカーサーに「早期の引き揚げ」を直言しただけでなく、ラジオで緊急性を訴え、世論を大いに喚起していく。やがて、100万を超える邦人の満州からの引き揚げが実現。そのなかには、丸山の妻・万里子(木村)、新甫の妻・マツ(蓮佛)の姿もあった。
丸山役に挑む内野は、「日本が敗戦したころ、満州でこんなにも悲惨な状況が起きていたことを私は知らなかった。そしてその惨状を救うべく立ち上がった男たちがいたことも」とコメントを寄せる。それでも「大きな歴史のうねりや大国の前で、個人の力は小さいかもしれないが、行動に出た丸山という男の正義感や意志力、そして、夢や理想に、とても元気をもらえる作品だと思います」と明かし、「ことさら勇者でもない、なんでもない市井の人間が織りなす一大冒険物語になるように、リアルに生々しく、深い思いを持って演じ切りたいと思っております」と意気込んだ。
ポール・邦昭・丸山氏によるノンフィクション「満州 奇跡の脱出」を原案に、NHKドラマ「風林火山」「精霊の守り人」の大森寿美男が演出を担当し、中国ロケを交え壮大なスケールで描き出す。前編が2018年3月24日、後編が同31日に放送される。
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