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来日中のノーラン&山崎貴、「ダンケルク」監督談義で大盛り上がり!

2017年8月24日 12:30

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裏話も多数飛び出した
裏話も多数飛び出した

[映画.com ニュース]クリストファー・ノーラン監督が約7年ぶりに来日し、8月23日に東京・丸の内ピカデリーで行われた最新監督作「ダンケルク」のジャパンプレミアに出席した。会場には、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「永遠の0」を手がけた山崎貴監督も駆けつけ、監督談義に花を咲かせた。

第2次世界大戦中の1940年、フランスの港町ダンケルクでドイツ軍に包囲された英仏連合軍の兵士40万人を救うため、イギリスの輸送船や駆逐艦、民間船までもが動員された救出作戦「ダンケルクの戦い」を、“陸”“海”“空”の3つの視点から描く。

本作を一足先に鑑賞した山崎監督は「『インターステラー』は初めて宇宙に行って撮ってきたような作品でしたが、今回も大変でしたね。戦場に放り込まれて、終わったときに映画だったと気づく。ノーラン監督の作品は、本当にその場所に連れて行ってくれる。映画というよりは体験。『本物スゲー』って思いました」と興奮をあらわ。「タイムトラベルしてる感が本当に強くて、本当に爆発してるし本当に(船や人が)沈んでる。それは……卑怯(ひきょう)だなと(笑)」とノーラン監督をせん望のまなざしで見つめた。

山崎監督の言葉を満面の笑みで聞いていたノーラン監督は、「『永遠の0』を拝見しましたが、(予算面での)限界があるなかでものすごいものを作っていらっしゃっていて素晴らしい」と山崎監督を称賛。山崎監督から「CGの方が楽じゃないか?と思うときもあるはず。どう折り合いを?」との質問に「ハリウッド並みのスタジオがつくと、選択肢が広がるんです。できるだけカメラに収めることが肝心だと思っていて、撮れなかったからあとからCGで処理することは避けたい。なるべくCGを使いたくないから、古いやり方をするんです。フェンスを人の形に切って、ペンキで塗って切って置いたりしています。これは意外と安くつきますよ(笑)」と“書き割り”を使っていたことを明かし、山崎監督は「勇気をもらえますね。僕もできる限り実写で撮りたいと思っているので、それ(書き割り)、アリだなと」と笑顔を見せた。

山崎監督からは「緊張感のもたせ方」「音楽について」と監督ならではの質問が飛び、ノーラン監督は「本作では、アルフレッド・ヒッチコックやアンリ=ジョルジュ・クルーゾーを参考に、サスペンススリラー的方法をとりました。本作には陸・海・空の3つのストーリーがありますが、それぞれが少しずつテンションを上げていき、さらに1つ目の話が盛り上がったときに2つ目の話が始まるといったように少しずつずらしていくことで、盛り下がるところがないようにしているんです」と「脚本段階から考えていた」という緊張感を保たせる方法論を伝授。

劇中音楽については「自分が持っていた懐中時計のチクタク音をベースに、(作曲家)ハンス・ジマーにリズムを作ってもらったんです。映像とサウンドトラックとエフェクトを編集でうまく融合させて、テンションを上げ続けました。これは今までできなかったことなんです」と語った。惜しげもなく製作の裏側を披露するノーラン監督に、山崎監督は「勉強になります」と大いに刺激を受けていた。

ダンケルク」は、9月9日から全国公開。

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