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個性派映画を特集「WEC」10月開催!「ボーダーライン」続編を手がける新鋭の出世作も

2017年8月21日 15:00

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今年はちょっと“オトナ”向けの作品ばかり
今年はちょっと“オトナ”向けの作品ばかり

[映画.com ニュース] 「世界中のガツン! とくる映画集めました。」をテーマに掲げる特集上映「ワールド・エクストリーム・シネマ(WEC)2017」が、10月14日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、11月4日から大阪・シネ・リーブル梅田で開催されることが決定。第4回を迎える今年も、選りすぐられたひと癖もふた癖もある個性豊かな4作品が選出された。

ラインナップされた4作品は、イタリア、アイスランド、フランス、スペインで生まれた話題作だ。イタリア発の「暗黒街」は、国会がカジノ法案成立に揺れるなか、ひとりの政治家が起こしたある事件をきっかけに、利権に群がる悪党たちの血で血を洗う死闘を描く。イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で5部門にノミネートし、全世界向けの配信ドラマシリーズとしてリメイクも決定。メガホンをとった新鋭ステファノ・ソッリマは本作での実績が認められ、クライムスリラー「ボーダーライン」の続編「Soldado(原題)」の監督に抜てきされた。

アイスランドアカデミー賞で13部門ノミネートを果たし、6部門で戴冠した「殺意の誓約」は、高名な医師が家族を守るために画策した完全犯罪の行方をつづるサスペンススリラー。「ハード・ラッシュ」「2ガンズ」でマーク・ウォールバーグとタッグを組み、第72回ベネチア国際映画祭のオープニング作品「エベレスト 3D」を手がけたバルタザール・コルマウクル監督による圧巻のストーリーテリングが見る者の魂をわしづかみにする。

「キラー・セッション」は、生々しいバイオレンスとタイトなアクションに彩られたフランス映画。組織を抜けて小さな村に身を隠した殺し屋のもとに、最強最悪の刺客が差し向けられたことをきっかけに、村の平穏が崩れ去るさまを描き出す。三池崇史監督によるJホラー「着信アリ」をハリウッド・リメイクした「ワン・ミス・コール」のエリック・バレット監督のエッジの効いた演出がうなる怪作だ。

スペインのアカデミー賞と称されるゴヤ賞に6部門ノミネートし、ロベルト・アラモが主演男優賞を獲得した「ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件」は、刑事2人が史上最悪の猟奇殺人事件の真相に迫るバディムービーだ。強すぎる正義感ゆえ問題を起こす暴力刑事ハビエルと、 明晰な頭脳とずば抜けた捜査能力を持ちながらも他人とのコミュニケーションに難があるルイスが、連続老女強姦殺人事件の犯人を追う。監督はロドリゴ・ソロゴジェン、「マーシュランド」のアントニオ・デ・ラ・トーレも出演している。

「ワールド・エクストリーム・シネマ(WEC)2017」は、10月14日~11月3日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、11月4日~11月17日に大阪・シネ・リーブル梅田で開催。

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