復讐に燃える男の銃が火を吹く! 名匠ロベール・アンリコ「追想」予告編
2017年8月10日 09:00

[映画.com ニュース] 「冒険者たち」の名匠ロベール・アンリコがメガホンをとり、日本初公開から39年ぶりにリバイバル上映される「追想」の予告編が、このほどお披露目された。クエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」にも影響を与えたとされる復讐劇の一端を切りとっている。
物語の舞台は、1944年、陰湿なパルチザン狩りが続くナチスドイツ占領下のフランス。外科医のジュリアンは、田舎へ疎開させていた愛する妻子がドイツ兵によって惨殺されたことを知り、復讐を決意。古いショットガンひとつで憎きドイツ兵を殺害していくうちに、ジュリアンの脳裏に家族と過ごした甘く幸福な日々が次々と去来する。狂気にも似た憎悪を心に宿す主人公・ジュリアンを「地下鉄のザジ」「ニュー・シネマ・パラダイス」のフィリップ・ノワレ、夫を魅了し惜しみない愛を与える妻・クララを「離愁(1973)」「ルードウィヒ 神々の黄昏」のロミー・シュナイダーが演じている。
ドイツ兵たちが街中をかっ歩する光景から始まる予告編は、ジュリアンと妻子の“最後の別れ”をとらえている。クララと愛娘に「落ち着いたら会いに行くからね」とジュリアンは言葉を投げかけるが、5日経過しても疎開先と連絡がとれないまま。やがて不安を抱きながら疎開先へ向かうと、そこには惨殺されたクララたちの姿があった。自暴自棄になったジュリアンが、キリスト像を破壊してしまう場面も収めている。
そして、大勢のドイツ兵に立ち向かうジュリアンの姿を活写。ショットガンで敵の頭を撃ち抜き、火炎放射器で相対する者を火だるまにしていく。復讐に燃える男が単身で敵に挑むという無謀さ、そして連続する暴力描写が、見る者に倒錯的な興奮をもたらす。また「燃え尽くされた記憶に、あなただけが見えた――」というコピーとともに、ジュリアンが在りし日のクララを思い出すシーンも確認できる。
「追想」は、9月9日から東京・新宿シネマカリテほか全国順次公開。
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