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ホロコーストの加害者、被害者の孫世代が恋愛「ブルーム・オブ・イエスタディ」9月30日公開

2017年7月16日 17:00

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ホロコーストの加害者、被害者の孫世代が恋愛に
ホロコーストの加害者、被害者の孫世代が恋愛に
(c)2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH

[映画.com ニュース]2016年の第29回東京国際映画祭で東京グランプリとWOWOW賞の2冠に輝いたドイツ・オーストリア合作映画「ブルーム・オブ・イエスタディ」が、9月30日から東京・Bunkamuraル・シネマほか全国で順次公開されることが決定した。あわせてポスタービジュアルが完成し、日本公開に寄せたクリス・クラウス監督のコメントも披露された。

ホロコーストの加害者と被害者の孫世代が、歴史をジョークにしながら楽しげに話している様子に触れ、今作の着想を得たというクラウス監督(「4分間のピアニスト」など)。ホロコーストに関して調査を進めると、自身の家族史に暗い部分があると知り、大きな衝撃を受けたそうだ。「最初は被害者と加害者の孫が、語り合い笑い合い、恋愛をするという、ぼんやりしたアイデアがあるだけでした」と振り返りながらも、「この映画を作ろうと私を駆り立てたのは『希望』です。私たちは過去の歴史によって、傷を負い、子孫たちも苦しめられ続けている。だが、その傷は癒すことができる『希望』なのです」と真摯なメッセージを送っている。

ナチスの戦犯を祖父に持ち、ホロコーストの研究に人生を捧げるトトと、ナチスの犠牲者となった祖母を持ち、同じくホロコーストの研究に青春を捧げるザジという、スタートは真逆だが同じ目標に向かう2人が出会い、過去を追いかける旅を通じて人生を前進させる姿を描いた。オープニングから畳み掛けるようなユーモアと毒舌が連続。昨日咲いた花(ブルーム・オブ・イエスタディ)が今日や明日を輝かせてくれるという希望の物語や、ホロコーストに対する破天荒かつ斬新なアプローチが、第29回東京国際映画祭で大きな注目を集めた。

ブルーム・オブ・イエスタディ」は、主人公のトト役を「アクトレス 女たちの舞台」「パーソナル・ショッパー」のラース・アイディンガー、ヒロインのザジ役を「午後8時の訪問者」のアデル・エネルが演じている。

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