韓国ゾンビ映画「新感染」の絶望の始まり アニメ「ソウル・ステーション」予告編初披露
2017年7月15日 18:00

[映画.com ニュース]高速鉄道車内で起こったパンデミック(感染爆発)の恐怖をつづる韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(9月1日公開)の前日談を描く長編アニメーション「ソウル・ステーション パンデミック」の新たな場面写真と予告編が公開された。
本作は、韓国のアニメーション界で注目を集めてきた新鋭ヨン・サンホ監督が、自身初の実写長編映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」と同じくメガホンをとった物語。奴隷的な風俗店の生活から逃げ出したヘスン(シム・ウンギョン)、彼女に売春をさせている甲斐性なしの恋人・キウン(イ・ジュン)、ヘスンの父を名乗る男(リュ・スンリョン)を主要キャラクターにして、パンデミックの起源、彼らを取り巻く残酷な現実をスリリングかつ容赦なく描いていく。
格差社会における階級間の断絶、肝心なときに市民を救おうとしない国家権力の機能不全、極限状況下であらわになる人間のエゴなど、痛烈なエピソードで現代社会に警鐘を鳴らすストーリー、そして皮肉たっぷりのクライマックスが世界の映画祭で話題を呼んだ。アヌシー国際アニメーション映画祭やシッチェス国際ファンタスティック映画祭の招待作品として上映され、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭シルバークロウ賞、アジア太平洋映画賞(Asia Pacific Screen Awards)最優秀長編アニメ賞などに輝いている。
公開された場面写真と予告編では、パンデミックの影響で人々がソウル市内を逃げ惑っている恐怖の一夜を活写。事態を把握しきれないまま血まみれのゾンビ群から逃げるヘスン、離れ離れになった彼女を探し求めるキウン、そして住民を隔離し、武力で封鎖しようとして強硬手段に出る軍隊の姿をとらえている。感染者たちが街を疾走して生存者を食らいつくそうとする光景は、まさに“世界の終わりの始まり”といっても過言ではない絶望感に満ちている。
「ソウル・ステーション パンデミック」は、9月30日から東京・新宿ピカデリーほか全国順次公開。
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