「パイレーツ・オブ・カリビアン」新ヒロイン、カヤ・スコデラーリオが語る“新要素”とは?
2017年6月30日 15:00

[映画.com ニュース] ジョニー・デップ主演の大ヒットシリーズの最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」に出演した若手人気女優カヤ・スコデラーリオが来日し、映画.comのインタビューに応じた。
「メイズ・ランナー」シリーズでブレイクしたスコデラーリオが本作で演じるのは、生き別れた父を捜し求める天文学者のカリーナ。ひょんなことから主人公の海賊ジャック・スパロウ(デップ)と行動を共にすることになり、この世のあらゆる呪いを解くという“ポセイドンの槍(やり)”を探す冒険に加わる重要な役どころだ。
スコデラーリオは、シリーズとの出合いを振り返り「1作目を見たのが13歳のときだったの。年齢のこともあって、ファンタジックな部分、アドベンチャー要素だったり、キャラクターが旅に乗り出すところをすごく楽しんだわ。あとは海賊ライフね。みんなが競い合って宝探しをするところにとてもワクワクしたの」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズならではの魅力を挙げる。
その上で、「本作の脚本を読んで非常に興味深かったのは、人と人のつながりだったり、よりキャラクターたちの親密な部分を掘り下げる作品になっていたところ。だからこそ参加したいと思ったし、完成品を見て自分でも驚いたのは、ある感動的なシーン。“キャラクターたちがこんな状況に置かれて、そしてこういったリアクションをするんだ!”と心を動かされたわ」とシリーズ第5弾となる最新作では、これまでになくドラマ部分が強化され、登場人物の新たな側面が描かれると語る。
海洋アドベンチャー「コン・ティキ」でオスカー候補に躍り出た、ノルウェーのヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ監督コンビを迎え、さらなる高みへとかじを切った本作において、カリーナは文字通り物語を引っ張るキャラクターだ。聡明かつ突出した天文学の才能を持つがゆえに「魔女」と呼ばれて迫害されても屈せず、ジャックやバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)をはじめとした海賊たちに対しても1歩も引かずに立ち向かい、航海士として旅の針路を決定するなど存在感を発揮。スコデラーリオ自身、芯の強い女性たちを演じてきたが「(カリーナとの共通点は)絶対にあると思う! 私自身、16歳のときから1人暮らしをしているし、1人で旅もしてきた。母も『自立した自分を誇らしく思えるような人間になりなさい』と育ててくれたし、自分にとって正しいものを見極めて、そこに向かって進んできたわ」と胸を張る。
「いつも、演じていて誇らしく思える役をやりたいと思っていて、それはキャラクターが必ずしも正しかったり、よい人じゃなくてもいいと考えているの。ただ、何かしらのメッセージを感じさせてくれて、物語に欠かせない存在であることが私にとっては重要で、カリーナはまさにそんな存在だと思う。女性キャラクターというと、どうしても救いを求めるお姫様タイプだったり、誰かの恋人や奥さんが多いんだけど、そういった役はなるべく避けたいと思っているわ。だから、そうじゃないカリーナを演じられてとっても光栄だった」と作品選びの基準について語るスコデラーリオの姿を見ていると、まるでそこにカリーナ本人がいるかのように思えてくる。それほどまでに、本作で演じたキャラクターははまり役といえる。
ヒロインを見事に務め上げたスコデラーリオは「カリーナのようなキャラクターが出ている映画を見た若い子たちが、“これが普通なんだ”と思ってくれるのはとてもよいこと。それはつまり、男女が平等に扱われているということだから。女性が主役級だったり、強かったり、自立心を持った女性キャラクターが出てきても“特別なことだ”と感じないような世界になってくれればうれしい。まだまだ先は長いわね」とはるか先を見据える。
デップ、ラッシュ、ハビエル・バルデムといったスターたちと共演したことで「1番大きな発見は、みんな謙虚だということ。みんな地に足の着いた普通の人で、“スター”というよりも1人の人なんだなと思えたの。私もどれくらい長くキャリアが続くかはわからないけど、自分らしさを失わないように生きていきたいと強く思ったわ」と決意を新たにしていた。
「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」は、7月1日から全国公開。
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