「ビニー」監督、マイルズ・テラーの推しポイントは「典型的なハンサムじゃないところ」
2017年6月23日 09:00

[映画.com ニュース] マーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、「セッション」のマイルズ・テラーが実在するアメリカ人プロボクサーを演じた「ビニー 信じる男」のメガホンをとったベン・ヤンガー監督が、約10年ぶりの監督作である本作について語った。
交通事故で首を骨折し、ひん死の重傷を負った世界チャンピオンのビニー(テラー)が、マイク・タイソンを育て上げたトレーナー、ケビン(アーロン・エッカート)に支えられ、命がけで王座奪還を目指すさまを描く。テラーが約13キロの減量に加えて体脂肪率を6パーセントにまで絞り心身共にビニーになりきったほか、「ダークナイト」「ハドソン川の奇跡」で知られるエッカートが、約18キロもの増量を行った。
「マネー・ゲーム」で知られるヤンガー監督は、パイロットのライセンスを持ち、プロのオートバイ・レーサーでもあり、本作の撮影の直前にはコスタリカでシェフをしていたという異色の経歴の持ち主。本作では脚本も務めており「(執筆が)難しい体験だったとは、決して言わないね。話自体がすごいから。あの事故の前にも勝敗のドラマがあり、事故の後にもまたドラマがある。脚本にする上で、すばらしい素材がそろっていた。僕が重視したのは、ロードアイランドの人々の生の生活を反映させること。ビニーや彼の家族を、リアルに描くことだ」と振り返る。
製作に当たってはビニー本人を訪ねたといい、「彼に会ってみると、確かにすごい集中力がある人だなとは思うが、職業のために一生障がい者になる危険をおかすような人とは感じさせないんだよ。僕はこの仕事が好きだが、『次の映画を監督したら君は一生車椅子の生活になります』と言われたとしたら、別の仕事を探すね。しかし当時の彼は、『これが僕のやることだ。どうなったとしても僕はこのリスクを負う』と言ったんだ。だからこの映画はパワフルなんだよ!」とビニーの精神が作品にパワーを与えていると語る。
テラーに対しては、「彼にはできると思っていたし、典型的なハンサムじゃないところも気に入った。この役に、典型的なハンサム主演男優は似合わない」と信頼を寄せ、「僕が気にしたのは、リアルに見せることだけだった。過去のボクシング映画には、3000万ドルも4000万ドルも使っていて、美しい映像だがパンチにリアリティがないものがよくあった。『実際にはなぐっていないんだろう?』と思えるようなものがね。僕が注力したのはそこだ。すべてのパンチを、リアルな感触がありリアルな音がするものにしたかったんだ」と試合シーンのこだわりを明かした。
「ビニー 信じる男」は、7月21日から全国公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ

か「」く「」し「」ご「」と「
【予想を突き抜けた”編集部員No.1”】観たらまさかの超良作!! 純度100%の切なさに感情崩壊
提供:松竹