杉咲花、魔法を体得したら“ぬか漬け”のために使いたい!?
2017年6月22日 20:20
[映画.com ニュース] 米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手掛けた長編アニメーション映画「メアリと魔女の花」のスペシャルトークイベントが6月22日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、声優を務めた杉咲花、神木隆之介、小日向文世、佐藤二朗、遠藤憲一、大竹しのぶ、米林監督、西村義明プロデューサーが出席した。
「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」で知られる米林監督の最新作で、同じくジブリ出身の西村プロデューサーが設立したスタジオポノックによる第1回長編作品。7年に1度しか咲かない禁断の「魔女の花」によって一夜限りの不思議な力を手にし、魔法世界の大学に入ることを許された少女メアリ(杉咲)が、ある嘘をついたことで大騒動を巻き起こす姿を描いた。
物語にちなみ、登壇陣には「魔法を使えるとしたら、何をしたい?」との質問が。杉咲は「時間を早送りさせる魔法。ぬか漬けが好きなんですが、なかなか漬からないので、早く漬かるようにしたいです」と明かし、場内が沸くなか「すみません、ぬか漬けがいっぱい食べたいんです」と照れ笑いを見せる。一方の神木は「片付けが苦手なので、ヒュッとやったら物が整理整頓される魔法が欲しいです」とズボラな回答。米林監督は「製作期間はずっと会社に缶詰で、運動不足で太ってしまったので、魔法で痩せたい」と話し、佐藤から「ジョギングすれば良いのでは?」とツッコミを入れられた。
また庭師・ゼベディに声を吹き込んだ遠藤は、「声を当てる仕事は3回目。1回目は狼、2回目は木。今回初めて人間ができて、ありがたかったです」とニッコリ。そして「杉咲さんと前回共演した時は、倉庫に連れて行って拳銃で脅すという役でした。今回は普通に接触できてよかった」としみじみ語ると、杉咲も「今回の遠藤さん、怖くなかったです」と笑っていた。
さらに米林監督は、キャスト陣の奮闘ぶりに感謝しきりだ。「1年半くらい、毎日3時まで机に向かって描いていたものが、声を吹き込まれるとどうなるかとドキドキしていました。皆さん、予想を超えてくれたことに嬉しく思っています。例えば杉咲さん。メアリは嘘をついちゃうし、調子に乗って失敗しちゃうし、演じてくださる方によっては嫌われるキャラになるのではと心配でした。でも杉咲さんのおかげで、魅力的な、応援したくなるキャラになりました」。すると杉咲は、感激の面持ちで「誰かのためにと行動すると、いつも失敗してしまう、そんな姿がとても愛おしくて、応援したくなります。どうやったら魅力を表現できるかを考え、メアリと一緒に、自分が一生懸命になることが大事だと思い、アフレコさせていただきました」と振り返っていた。
「メアリと魔女の花」は、7月8日から全国公開。