「リベンジ・リスト」監督、“相思相愛”ジョン・トラボルタは「映画界のアイコン」
2017年6月16日 12:00

[映画.com ニュース] ジョン・トラボルタが特殊部隊の元工作員を演じ、「ジョン・ウィック」のスタントチームが参加したアクション「リベンジ・リスト」のメガホンをとったチャック・ラッセル監督が、映画.comのインタビューに応じた。
かつてはすご腕の工作員だったが、今は一介の修理工として最愛の妻と暮らすスタンリー・ヒル(トラボルタ)。ある日、強盗の襲撃にあい妻を殺され、さらに悪徳警官が手を回して事件が闇に葬られてしまう。スタンリーは自ら正義を執行するべく、かつての暗殺スキルを解放して犯人を追いつめていく。テレビドラマ「Law&Order:性犯罪特捜班」や「マン・オブ・スティール」で知られるクリストファー・メローニがスタンリーの相棒デニスを演じる。
「マスク」「イレイザー」「スコーピオン・キング」などを手がけてきたラッセル監督は「この企画にひかれた1番の理由は、ジョン・トラボルタと一緒に仕事ができるというところだった。ジョンは映画界にとってアイコン的存在だから、ずっと一緒に仕事がしたいと思っていたんだ」と明かす。
「僕とジョンはルーツが似ている。2人ともシカゴの舞台のコミュニティの出身なんだ。うれしいことに、ジョンも僕が監督するなら出演すると言ってくれたんだよ」とトラボルタとは相思相愛の仲だといい、製作においても「ジョンからも色々なアイデアの提案があった。彼のこだわりは“スタンリーはスーパーヒーローではない普通の男だ”というところだった。スーパーマンではない男が、人をあやめた過去にさいなまれるという、ジョンが今まで演じたことのないキャラクター像をリハーサルの段階から2人で話し合って作り上げていったよ」と二人三脚で進めていったと振り返る。「ダークな過去を捨てて普通の父、普通の夫になったというところはこだわって演出したよ。スタンリーが祈るシーンは、過去を否定し、“普通”の人生を生きてきた男の怒りがふつふつとわいてくるという描写をアドリブをまじえてうまく演じてくれた」。
本作の特長は、復しゅう劇でありながら随所にユーモアが取り入れられ、またスタンリーとデニスのバディムービー的要素が盛り込まれている点。ラッセル監督は「僕の映画にはユーモアを入れるようにしているんだ。登場人物はより人間らしくなり、観客は感情移入できるようになるんだ。それにサスペンス要素を高めてくれる。次に笑いがくるのか恐怖がくるのか、観客は予想できなくなるからね。こういったサスペンスとコメディがこの映画のトーンだね」と自身のこだわりについて言及する。
その上で、トラボルタ、メローニとの化学反応が画面に表れたとの考えを示し「僕の中で大きかったのは、ジョンと、クリストファー・メローニを共演させられるというところだった。幸いなことに、ジョンとクリスは元々仲がよかったんだ。ジョンは飛行機が趣味なんだが、ジョンがクリスに飛行機の操縦を教えるくらいにね。2人が古くからの友だちだったから、毎日気づけばバディコメディ要素を盛り込んでいた。それが登場人物たちにとっても自然のことのように感じたからね。ダークなストーリーではあるが、バディムービー要素も強く、そこにユーモアが含まれているのが本作の魅力さ」と語った。
「リベンジ・リスト」は、6月17日から全国公開。
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