LiLiCo「20センチュリー・ウーマン」の母子関係にしみじみ「私の理想」
2017年6月3日 12:30

[映画.com ニュース] アートディレクター、デザイナーとして活躍するマイク・ミルズがメガホンをとり、第89回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた「20センチュリー・ウーマン」(公開中)のトークイベントが6月2日、東京・新宿ピカデリーで行われ、映画コメンテーターのLiLiCoがライターのよしひろまさみち氏を相手に作品の魅力を語った。
オスカー受賞作「人生はビギナーズ」で自身の父をモデルにしたミルズ監督が、新たに自身の母をテーマに据えた親子のドラマ。舞台は1979年。思春期真っただ中の息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育方針に悩むシングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、ジェイミーの幼なじみジュリー(エル・ファニング)、自宅を間借りしているパンクな写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)に協力を依頼する。「君が生きた証」「スポットライト 世紀のスクープ」で知られるビリー・クラダップが、ドロシアの自宅の間借り人ウィリアムに扮する。
「お母さんの感性がすごく素敵で、こういう家族がうらやましい。他人を住まわせちゃうオープンマインドさがとても好き」と語ったLiLiCoは、「彼(ジェイミー)はすごく恵まれていると思う。このお母さんだからこそ、自由というか心が広い」とドロシアにほれぼれした様子だ。
自身の半生と本作を重ね合わせ「お父さんが出て行っちゃったあと、私のお母さんをすごく好きだったスウェーデン人が『日本語を学びたい』とやってきて、弟を連れて散歩に行けと(言われた)。子ども心になんでだろうと思ってたら、戻ってきたら2人が肩を組んでいた。お母さんは“お母さん”っていう職業だけど、1人の女性でもある。私は仲が悪くても“お母さん”としか見てなくて、すごく申し訳なかった。仲直りすることもなく亡くなってしまったから、もう少し理解をしてあげたかったな。だからこそ、この映画がうらやましかった。こういう関係だったらよかったのになって。監督にお会いしたときに“まるで自分の人生を見てるみたい”と言ったんだけど、ウチらは全然こういう感じじゃなかった。よくよく考えてみると理想だったんだなと、どんどん理解を深めていきましたね」としみじみと語った。
「“昔こうでしたよ”というのを写真などで挟み込むのがとても上手。時代をすごくわかりやすく表していて、格好いい」とミルズ監督の手腕を評したLiLiCoは「マイク・ミルズ監督に、『お父さん、お母さんと撮って次は何を撮るの?』と聞いたら『次は犬の話にする』って言ってました。今後が楽しみ」と期待を寄せていた。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】この村は、人を喰ってる――なぜ世界は本作にハマる? “絶対支持”の理由を解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

不覚にも“秒”で沼にハマる映画
【あまりにオススメされるので、シリーズ未見だけど観てみた】結果は…ハマるまでのリアルドキュメント
提供:ツインエンジン

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

聞かせてくれ、「ガンニバル」の感想を――
【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)