独立映画界の若きミューズ・堀春菜、主演作の東京公開に決意新た
2017年5月14日 12:30

[映画.com ニュース] 第10回田辺・弁慶映画祭で4冠を達成した映画「空(カラ)の味」が5月13日、東京・テアトル新宿で上映され、主演の堀春菜をはじめ共演の松井薫平、南久松真奈、笠松七海、林田沙希絵、イワゴウサトシ、井上智之、メガホンをとった塚田万理奈監督が舞台挨拶に出席した。
「還るばしょ」で第36回ぴあフィルムフェスティバル、第8回田辺・弁慶映画祭など、多くの映画祭で高い評価を得た塚田監督の初長編映画。塚田監督自身の実体験に基づいた物語で、摂食障害に悩む女子高生・聡子(堀)が、ある女性との出会いによって解放されていく姿を描いた。
今作は同館の特集上映「田辺・弁慶映画祭セレクション2017」内で、この日から1週間限定でレイトショー公開。“インディペンデント映画界の若きミューズ”として注目される堀は、「自分の出演作が都内の映画館で1週間かかるのは初めて。こんなにたくさんの皆様が来ていただいて、とても嬉しいです」とニッコリ。そして「『空(カラ)の味』は私にとって大きな出来事」としたうえで、「これからの作品も、ひとつひとつ丁寧にやっていきたいと思います」と決意を新たにしていた。
さらに塚田監督は「この環境が、今まで(上映してきたなかで)ダントツ素晴らしいので、一生上映していたい」と笑顔をはじけさせ、「でも1週間、始まってしまうと終わりを感じてしまい悔しいですが、遅い時間までお付き合い頂き、本当にありがとうございます」と感謝を述べる。今作に込めた熱い思いの丈を明かした後、「これから先の上映館も探していますし、次につなげていきたいです」と明かすと、満場の観客は大きな拍手を送っていた
また、塚田監督の同級生でもある松井は、「もともと自分自身が、万理奈と居ると(表現を)出しやすかったので、あまり緊張もしなかった。力の抜けた状態で現場に入られました」と撮影を振り返る。続けて「スタッフ含め、毎日万理奈の長野の実家に泊まって、合宿のように同じごはんを食べて、同じところに寝て。カメラマンのいびきがうるさくて『うるせえ!』と言ったりして、最高でした」と喜々として語ると、塚田監督は「せっかくの睡眠時間なのに皆で花火したり、動画撮影したりで遊んでいて、全然寝ていなかった。楽しかったですね」と説明していた。
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