映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

神木隆之介&染谷将太、演じることが“存在証明” ハマリ役に出合った「3月のライオン」

2017年4月23日 13:30

リンクをコピーしました。
肩を組む神木隆之介&染谷将太
肩を組む神木隆之介&染谷将太

[映画.com ニュース] 神木隆之介染谷将太にとって、“演じる”ことは“存在証明”と同義なのだという。若くして日本映画界に欠かせない俳優へと成長し、お互いを親友でありライバルと認め合う2人が、映画「3月のライオン 前編」「3月のライオン 後編」で共演し、それぞれのキャリアとも重なる“若きプロ棋士”という役どころにめぐり合った。(取材・文/編集部、写真/江藤海彦)

今作で神木は幼いころに家族を失った孤独の天才高校生プロ棋士・桐山零、染谷はそんな零を“心友”と呼び、ことあるごとに絡みまくるライバル・二海堂晴信に扮した。2人の初対面は、2010年放送のNHKドラマ「心の糸」。それ以来、あだ名で呼び合う関係性が生まれ、映画「神さまの言うとおり」「バクマン。」などの共演を経て今に至る。神木は「取材でも『ライバルは?』と聞かれると、『染谷くんです』と答えています。親友でありライバルというのは、零と二海堂と一緒です」とほほ笑んだ。

零&二海堂の友情が描かれる印象深い場面を問うと、2人から「二海堂が零の部屋に布団を持ち込むシーン」のエピソードが飛び出した。「開封したら買い取りになってしまう高級布団を、どちらが開けるかを言い合っていました」(神木)、「暑苦しく迫って桐山を困らせることが、二海堂役としても、染谷将太としても楽しかったんです。スタッフさんに『高級な布団で、開けたら買い取りになるのでいじらないでください』と言われて、『じゃあ、隆(神木)が開けろよ』と言って、本番はカットかからないから(流れで)隆に開けさせて、何10万円もの布団を買い取らせようとしていました(笑)。自然とそういう関係ができていましたからね」(染谷)と、爆笑しながら語った。

幼少期から芝居の世界で活躍し、いまや押しも押されもせぬ人気俳優として日本映画界をけん引する神木と染谷。演じた零&二海堂も、10代ながらプロ将棋界という過酷な世界でしのぎを削るキャラクターだ。2人は自身が歩んできた人生や、人格そのものと重なる役どころと出合い、改めて感じた思いを口にする。

神木は「幼いころから、親から『現場でもプロとしていなさい。子どもだからって泣き言は許されないし、年齢は関係ない世界だ。それでもやっていくか、嫌だったら辞めなさい』と言われていました。自分の意志で役者を続けてきましたが、それは演じているときが一番楽しいからです。やり続けて生きたいという思いで選択してきたんです」と、芝居に対する喜びを明かす。

「このような、役の衣装ではない場は、自分の居場所がないように感じてしまうことがあるんです。衣装を着て撮影現場にいると、役としてそこにいるので、居場所が確保されます。一方で舞台挨拶や取材の場などは、役としての僕ではないので、その場にいてもいいのか不安になることがあります。お芝居をして、自分を求められていると実感しなければいられないことが、桐山と通ずるところなのではないかと思います。将棋が強くならなければ居場所がない、ほかに何もないという感覚はとてもわかります。そのような意味で言うと、演じることが存在理由、居場所確保ということになるのでしょうか」

演じることが、居場所を確保するトリガーになる。幼いころから続ける芝居の道が、現在の血肉となっているという思いを、染谷も同様に感じている。「子役の時、自分もまったく同じことを親に言われましたね。『子どもだからって遊びに行くわけではなく、仕事だからな。それは理解して演じよう』と。そのままずっと続いていて、気がついたら俳優で飯を食っているので不思議な感覚です。そもそも、食っていけるようになれるとは思っていなかったので、幸せなことです。しかし俳優も“雇われ仕事”。雇われなくなったら仕事がない。ひとりの人間として社会に認められるために、この仕事を頑張っています」

これからも神木と染谷は、スクリーンに生き様を焼き付けていく。次なる共演作でも見せるであろう魂の演技に、期待が膨らむばかりだ。

染谷将太 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る