「LION」デブ・パテル、養母役ニコール・キッドマンの演技を超えた“演技”に圧倒
2017年4月11日 16:30

[映画.com ニュース] 「スラムドッグ$ミリオネア」や「チャッピー」、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」シリーズで知られるデブ・パテルが、25年かけて故郷を探し出した迷子の男性を演じてオスカーにノミネートされた「LION ライオン 25年目のただいま」(公開中)について語るインタビュー映像が、公開された。
5歳で迷子になった男性が、Google Earthを駆使して生まれ故郷を見つけ出した実話を映画化したヒューマンドラマ。インドの貧しい村で暮らす少年サルー(サニー・パワールくん)は、停車中の長距離列車で眠り込み、言葉の通じない見知らぬ土地に運ばれてしまう。数奇な運命をたどりオーストラリアの夫婦の養子となったサルー(パテル)は、大学のクラスメートのアドバイスを受け、Google Earthで故郷を探し始める。オスカー女優ニコール・キッドマンがサルーの養母スー、「キャロル」のルーニー・マーラがサルーの恋人ルーシーに扮する。
「僕が俳優になったのは、母の影響が大きい。母のためにこの役を演じようと思った。“愛”を中心とした母と息子の物語だからね」と出演理由を語るパテルは「この映画のもう1つの中心は“パワー”。ルーツをたどり、自分自身を見つけるパワーだ」と続ける。「子どものころ、スーパーの店内で5分くらい母を見失ったことがある。まるで永遠に感じたよ。でもサルーは、過酷な現実を乗り越えるだけの素晴らしい忍耐力と柔軟な心を持っていたんだ」。そして「この映画を見終わったあと、希望や成功の喜びを感じてほしい。僕の多くの友人たちがこの映画を見た後、まずやったことがある。両親や兄弟や友人たちに電話をかけて『愛してる』と伝えたり誰かを抱きしめたりした。人との関係で大事なことだし、世界へ向けた美しいポジティブなメッセージだよね」と語っている。
本作で共にアカデミー賞候補となったキッドマンについては「気品があるし、堂々としている。偉大な女優だから、彼女相手にどう演じるかみんな緊張していた。でも彼女は気さくで、すぐ仲間になれたんだ」と語りつつ、「印象的だったのは、スーがどれほどサルーを引き取りたいと願っていたかを話すシーンだね。とても演技とは思えなかった。ニコール自身の人生と重なるからだろう。彼女も養子を育てているから、あのシーンは現実だったんだ」と振り返る。「サルーを現実に引き戻そうとする役割」というルーシー役のマーラに対しては「静かな迫力で人を魅了する。演技を見て多くを学んだよ。ルーシーは力強い光となり、サルーを今、この場所に引き戻すんだ」と称賛している。
(C)2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
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