是枝裕和監督×福山雅治「三度目の殺人」音楽は現代最高峰の作曲家エイナウディ!
2017年3月10日 10:00
[映画.com ニュース] 是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組む映画「三度目の殺人」の音楽を、現代最高峰の作曲家・ピアニストと称されるルドビコ・エイナウディ氏が手がけることがわかった。エイナウディ氏が邦画の音楽を担当するのは初めて。熱烈なファンである是枝監督のラブコールが実り、コラボレーションが実現した。
是枝監督がオリジナル脚本を執筆した今作。勝利至上主義のエリート弁護士・重盛(福山)が、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を“負け戦”と覚悟しながら引き受けるという視点から描かれる。接見を重ねれば重ねるほど、動機が希薄なため重盛のなかで確信が揺らいでいく。なぜ殺したのか、そもそも本当に三隅が殺したのか……。共演に広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功ら豪華な面々が名を連ねている。
そして2016年に北極の氷上でピアノ演奏し、世界的な話題を集めたエイナウディ氏が、今作に参加する。SpotifyやAppleMusicなどのオンラインストリーミングでの楽曲再生回数は5億4000万回を突破し、映画「最強のふたり」の音楽を手がけたことでも知られる、欧州でカリスマ的な人気を誇るイタリアの巨匠だ。
エイナウディ氏と是枝監督は、2月下旬に都内のスタジオで初対面。感激の面持ちの是枝監督が映像を見せながら、求める音楽の意図を熱く説明した。約1時間の短い滞在だったが、エイナウディ氏は主要キャストとも顔を合わせ、多くのイメージを肌で感じ取った様子。4月にコンサートのため再来日するため、そこで本格的な作曲作業に入る予定だという。
是枝監督は「この半年、脚本を書きながら毎日エイナウディさんの音楽を聞いていました。自分が書いたストーリー、撮っている映画と、彼の音楽が自分の中では完全に一体化しています」とコメントを寄せる。「エイナウディさんの音楽は凄く『映像の浮かぶ音楽』なんですよね。そこが今回選ばせていただいた一番の理由です」と明かし、「今回の映画では『人間が人間をさばけるのか』とか、けっこう難しいテーマに取り組んでいるのですが、ヴィジュアルのイメージとしては『火』だったり、雪の『白』だったり、血の『赤』だったりと、すごく明快に、と思っています。そこにエイナウディさんの音楽がすごくフィットするのではないかなと思っています」と期待を込めている。
一方のエイナウディ氏は「是枝監督の事を尊敬しておりますし、是枝監督の過去の映画も、とても素敵だと思っておりましたので非常に光栄です」と語る。撮影中の映像から得たインスピレーションを、「映画の中には雪のシーンがありましたが、雪の中では周りの音があまり聞こえなくなって、自分の中にある気持ちや感情を感じさせてくれると思いますが、そのような部分を音楽で表現できたらと思っています」と述べている。
「三度目の殺人」は、9月から全国で公開予定。
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