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林遣都、10周年の節目で「しゃぼん玉」との出合いに感慨「生涯心に強く残る」

2017年3月4日 16:20

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初日挨拶に立った林遣都ら
初日挨拶に立った林遣都ら

[映画.com ニュース] 俳優の林遣都と女優の市原悦子が共演した映画「しゃぼん玉」が3月4日、東京・シネスイッチ銀座で公開された。市原は自己免疫性せき髄炎で入院中、綿引勝彦が風邪のため欠席したが、林と藤井美菜相島一之、主題歌「アイ」を提供した秦基博東伸児監督が初日舞台挨拶を行った。

直木賞作家・乃南アサさんの同名小説の映画化で、犯罪を繰り返しながら生きる青年が、逃亡先で1人の老婆と出会ったことで人として生きることの意味を問い直していく物語。撮影は宮崎・椎葉村で全編ロケが敢行され、林は「パッと浮かぶのは現地の人。泊まっていた民宿のお母さんや、村の人たちが毎日現場に来てくれて『大変だねえ。頑張ってね』と差し入れしてくれたのが力になった」と振り返った。

映画デビュー作「バッテリー」の公開が2007年3月17日で、間もなく俳優生活10周年を迎える。「今、これだけの人の前で話せ、仕事ができる幸せを感じている。間もなく10年というタイミングで、市原さん、綿引さんら偉大な役者さんとひとつの作品を残せた。生涯、心に強く残る作品になりました。宝物です」と感慨深げだ。

53歳にして監督デビューを果たした東監督も、「ここまでたどり着くことができてうれしい」と感激の面持ち。撮影中、市原から「こんな地味な話を地味な役者で、主役はちょっとハンサムだけれど、誰が見るんですか?」と言われたそうだが、満場の客席を見渡し「市原さんに伝えます」と話した。

そして、東監督が感謝の意味を込めて、登壇者にしゃぼん玉をかたどった特製のブローチをプレゼント。市原の分も用意され、代理で受け取った所属事務所代表の熊野勝弘氏は「まだ入院中ですけれど、今リハビリを元気にやっています。大丈夫です。安心してください」と、復帰予定の5月に向けて順調であることを明かした。

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