今泉力哉監督「退屈な日々にさようならを」は“どこを切り取っても私”
2017年2月19日 06:00
[映画.com ニュース] 「こっぴどい猫」「サッドティー」「知らない、ふたり」の今泉力哉監督の最新作「退屈な日々にさようならを」が、2月25日から新宿K's cinemaほか全国で順次公開される。
作品は、専門学校ENBUゼミナール主催の劇場公開映画製作企画、シネマプロジェクトの第6弾。今泉監督が東日本大震災から5年たった地元・福島と東京を舞台に、「映画をつくること」や「誰かを思い続けること」について描いた群像劇。昨年の第29回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門へ公式出品後、同館でイベント上映したところ、後半連日満席となったことで全国公開が決定した。
脚本・編集も手がけた今泉監督は、「この映画はどこを切り取っても私です。私と私の考え方についての個人的な映画です。それが全国公開されることはやっぱりとっても嬉しい」と歓喜。一人二役という難役を演じた内堀太郎も「このワークショップから生まれた、小さな小さな映画が、こうして全国公開していただける運びとなりました。この映画に関わった、すべての方に感謝致します」と喜びを語っている。
ゲスト俳優として参加した松本まりかは「たくさんの解釈のある作品。行為をどう捉えるかによって意味が全然変わってくる作品だと思います。人の数だけ捉え方がある」と作品を分析し、映画監督役の矢作優は「今までの今泉映画はあんまり、なんていう全国の方にも、見てほしい」とアピール。他に、村田唯、清田智彦、秋葉美希、猫目はち、りりか、安田茉央、小池まり、疋田健人、川島彩香、水森千晴、カネコアヤノらが出演している。