こっぴどい猫

劇場公開日:

解説

俳優、タレント、歌手などマルチに活躍し、2011年に還暦を迎えたモト冬樹を主演に迎え、総勢15人の男女が繰り広げる7つの三角関係を描いた恋愛群像劇。代表作「その無垢な猫」で知られる作家の高田則文は、妻に先立たれてから一切小説を書いていなかったが、それでも日々を平和に過ごしていた。しかし、行きつけのスナックのママが企画してくれた60歳の誕生パーティが迫ったある日、則文は「奥さんがいる人とばかりつきあってしまう」という訳ありの美女・小夜と出会う。小夜の恋愛相談にのることになった則文は、小夜の家を訪れるが……。監督は「たまの映画」の今泉力哉。

2012年製作/130分/G/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2012年7月28日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)2012 DUDES

映画レビュー

4.0ギャグ映画ではない。飄々と人間関係のおかしみをあぶり出した秀作なのだ。

2020年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

このところ「時効警察」の演出や、2020年1月には2本の新作が劇場公開されるなど、注目を集める今泉監督。だが当の監督は随分前からやっていることは変わっていない。だからこそこのタイミングで8年前の本作を引っ張り出して鑑賞すると、その飄々としながらも人間の奥底を見透かしたような筆致に改めて唸らせられるのだ。

モト冬樹が60歳を迎える記念に製作されたというこの映画は、もちろん笑いの要素を含みながらも、しかし決してギャグ映画などではない。それどころかモト冬樹の、音楽のセッションでもするかのようなナチュラルな演技の巧さ、力まない佇まいに魅力が漂う。そこに今泉タッチの「語りのマジック」を絶妙に振りまきながら、ゾクゾクするほど面白い人間相関図が生まれていくのだ。間合いや空気感のみならず、会話やプロットがよく織り込まれているあたりにも、推理小説を読んでいるかのように吸引力が炸裂。発掘しがいのある秀作だ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
牛津厚信

4.0モト冬樹生誕60年記念映画

2020年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(モト冬樹)は作家、妻を亡くし弟子の人気作家とつるんでいる。
妻の不倫を経験している。
スナックのホステスの相談に乗るが、この女がこっぴどい猫ですべての中心となる。
どうやってエンディングを迎えるのか、とてもスリリングな展開だった。
個人的にはとても満足なラストだった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る