パク・チャヌク監督の肝いりのシーンとは?「お嬢さん」本編映像公開
2017年2月18日 11:00
1939年、日本統治下の朝鮮半島。詐欺グループに育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、藤原伯爵と名乗る詐欺師(ハ・ジョンウ)と組み、日本文化を崇拝する富豪・上月(チョ・ジヌン)と令嬢・秀子(キム・ミニ)の財産を奪おうとする。韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、観客動員約400万人を記録している。
公開されたシーンは、パク監督の肝いりのシーンだ。侍女として秀子の信頼を得たスッキが入浴を手伝い、さらに秀子の歯を研ぐシーンが官能的に描かれている。「お嬢様は私の赤ちゃんです」と語りかけ、いとおしげに歯を研ぐスッキと、その様子を見つめる秀子の特別な感情の芽生えとしても重要な場面だ。
「原作は読んですぐ引き込まれました。侍女がお嬢様の歯を研ぐシーンが出てきたとき、“このシーンがあれば映画にできる”と思ったのです。そこには2人が初めてとても近い距離になることの生々しさ、恥ずかしさがありました」と明かすパク監督。小説を映像化するにあたっては「映画にするときには、場面を入浴シーンにすることでより親密さを演出し、しずくの音や歯を研ぐ音、匂いは感じられませんが、まるでバラの香りがするようなシーンといった、ビジュアルや音を総動員させることにしました」と振り返っている。
パク監督によれば、原作の舞台だった19世紀、ビクトリア朝の英ロンドンから20世紀の朝鮮半島に設定を変更しただけでなく、第3部も原作と異なる展開にしたそう。「実は3部は原作とは違います。自分がこうなったらいいのに、という、自分が見たい結末にしたくてそうしました。原作のサラ・ウォーターズさんも、最初は原作と結末が違うことで、“私の作品は原案ね”というお手紙をいただいたのですが、結局映画をとても気に入ってくださって3回も見ていただき、プロモーションにもとても協力してくれたんです」と手ごたえを語っている。
「お嬢さん」は、3月3日から全国公開。R18+(18歳未満入場不可)指定。
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