中国版「家族はつらいよ」クランクアップ!山田洋次監督は中国映画界の勢いに脱帽
2016年12月17日 05:00

[映画.com ニュース] 山田洋次監督が約20年ぶりに手がけた喜劇映画「家族はつらいよ」を中国でリメイクした「麻煩家族」が12月15日(現地時間)、クランクアップを迎えた。中国・北京市内のホテルでは会見が行われ、山田監督をはじめ、今作のメガホンをとったホアン・レイ監督、キャスト陣、プロデューサーの顧暁東氏が出席した。
今作は、北京市内の3世代が同居する一家に巻き起こる熟年離婚騒動を、コミカルに映し出す。山田監督は「『家族はつらいよ』を上海の皆さんが見て、観客が大笑いしているのを見ながら、中国でも同じような映画が作れるかもと話していたんです」と述べたうえで、「でも2年も3年も先のことになるだろうと思っていたら、こんなにすぐこの時が来るとは思いもしませんでした。中国の映画界がどんなに元気なのかということの表れだと思います」と脱帽の様子だ。そして「クランクアップに間に合って、ここに来ることができて本当に良かった。ホアン・レイ監督、本当にお疲れ様でした」と労いの言葉をかけていた。
さらに初メガホンとなったホアン監督は、「この作品は私の遅れてきた処女作でもあります」と充実の面持ち。「山田監督は僕にとってはアイドルのような存在です」と最敬礼で、「改めて、監督の作品にある、笑いの奥にある温かさ、素敵なものに気付きました。“巨人の肩に立つ”わけではないけど、一緒に手をつなぐような関係になれたらいいと思います」と語った。
今作の仕掛け人であり、山田監督と親交が深い顧氏は、「山田監督は自分の作品ができる度に、毎回『この映画は中国の方も共感できますか?』と聞きます」と明かす。続けて「『家族はつらいよ』は、中国の我々にとってもまるで隣の家で起こるような話。この映画を中国で作れたら素晴らしいと思いました」と振り返った。
この日は、山田監督とホアン監督によるプレゼント交換も行われた。山田監督は万年筆、ホアン監督は出演者などを収めたフォトアルバムを贈り合った。また、司会者が「男はつらいよ」の車寅次郎の帽子をかぶっていることに気がついた山田監督が、「さっきから、この帽子は寅さんのものと同じだと思っていたら、本当に同じだったとは。謝謝」と感謝する一幕もあった。
「麻煩家族」は、2017年4月28日から中国国内5000館規模で公開。なお日本では、「家族はつらいよ2」が17年5月27日から全国公開される。
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