「スター・ウォーズ」カンティーナのデザイナー、G・ルーカスのビジョンに敬意
2016年12月3日 15:15

[映画.com ニュース] 「スター・ウォーズ」(1977)にプロダクションデザインのスタッフとして携わったアラン・ロデリック=ジョーンズが来日し12月3日、千葉・幕張メッセで開催中の「東京コミックコンベンション」でトークショーを開催。公開から40年近く経った現在も熱狂的な人気を誇り、一大シリーズへと発展した同作の制作エピソードを語った。
ロデリック=ジョーンズは、プロダクションデザイナーのジョン・バリーのアシスタントを務め、砂の惑星タトゥイーンの酒場“カンティーナ”の内装設計や、ミレニアム・ファルコン号の装飾を手がけた人物。この日は、おなじみのファンファーレにあわせ、帝国軍のコスプレイヤーを引き連れ登壇。ステージ前に集まった約400人のファンを目にし、「映画から40年近く経ったいま、日本初のコミコンでこうして皆さんにお会いできて光栄です」と感極まった様子で語った。
トークショーでは、カンティーナのバーカウンターは戦闘機のエンジンの内部に着想を得て、金や銀のアイテムを用いたと解説。「制作過程では各部署がそれぞれ分担して作業して、ジョージ・ルーカスのアイデアをすべて把握しているわけではないので、完成した作品でその世界観に驚いた」と告白。いまでは作品が自分の一部のようになっているといい、「私たちに宿るフォースに身をゆだねるのです」とルーカスのビジョンに対する敬意を示した。
一方、ミレニアム・ファルコン号の制作では、スタジオの資材置き場から車のラジエーターや小さなジェネレーターといったスクラップやプラスチックごみをかき集め、パネルを制作したと述懐。そのパネルの前で「こんなものどうするんだ」と、オビ=ワン役のアレックス・ギネスがスクラップの断片をライトセーバーのように振り回していたと裏話を披露した。
50年近いキャリアの中で唯一の心残りは、「スタッフリストに名前があるか確認を怠ったこと」。同作がアカデミー賞美術賞を受賞したにもかかわらず、その栄誉を当時受けられなかったが、その後クレジットされるようになったという経緯を振り返りながら、映像業界で働く人々に同じ轍を踏まないようアドバイスを送った。
イベントの締めくくりには、「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」でヤング・ボバ・フェットを演じたダニエル・ローガンが「コンニチハ~! ウェルカム・トゥ・トウキョー!!」とハイテンションで登壇。ロデリック=ジョーンズに花束を贈呈した。
東京コミコンは、12月4日まで千葉・幕張メッセで開催。
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