松山ケンイチ“ぽっちゃり”の方が好評?「嫁にも言われた」
2016年11月19日 13:55

[映画.com ニュース] 松山ケンイチ主演で夭折の天才棋士・村山聖氏の生涯を描いた映画「聖の青春」が11月19日、全国159スクリーンで公開初日を迎えた。松山をはじめ共演の東出昌大、リリー・フランキー、柄本時生、森義隆監督は、東京・丸の内ピカデリー1での舞台挨拶に立った。
第13回新潮学芸賞を受賞した、大崎善生氏の処女小説を映画化。難病「ネフローゼ」を患いながらも将棋に人生を捧げ、29歳の若さで死去した村山さんに外見を近づけるため、松山は体重を20キロ近く増やして撮影に臨んだ。
リリーは、元の体型に戻った松山と目が合うなり「本当に痩せたよね。ころころしている時の松山くんの方が好きだな」と凝視。松山が「よく言われるんですよね。嫁にも言われました。ただそのままだったら、村山聖役か相撲の力士か、二択しかなくなるんです」と応じると、なおも「順番にやっていけばいいじゃない」と無茶ぶりが飛んだ。松山は、「それで(仕事が)もてばいいですけどね。子どもが成人するまで」と苦笑いを浮かべていた。
この日は、村山さんの最大のライバルであった羽生善治三冠がゲストとして登壇。松山と自らを演じた東出に将棋初段の免状を授与するひと幕が見られた。外見・内面ともに研究し、将棋道場に通うなどして役作りに励んだ2人。免状を受け取ると「将棋っていう美しい世界で美しい生き方をされている方々からいただけたのが光栄です」(松山)、「完全に舞台挨拶とかを忘れて舞い上がっております」(東出)と喜びをかみ締めた。
2人の印象を問われた羽生氏は、「この作品を通じて村山さんのお姿を見ることができて嬉しかった」と感謝。さらに「自分が出てくるのはちょっと気恥ずかしい。普通、こういう作品だと死んでから出るっていうケースがあるので、生きて作品を見れたのは幸運だと思わなければいけないのかなと思いました」と場内の笑いを誘った。
本作を「一生に1本の作品」と公言する松山。初日を迎えた心境を問われると、「撮り終えて、思ってもいなかった景色を東出くんと見ることが出来た。村山さんと羽生さんが『見たことがない景色に一緒に行きたい』っていうシーンそのままを、ひとりの人間として見ることできた気がする」と振り返る。東出が目に涙を浮かべ耳をかたむけるなか、松山は「またあの景色は必ずみたいなと思う。人間としての原動力になった。村山さんと出会えて、愛することが出来て本当に幸せだなあと思います」と胸中を明かした。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ミッキー17
【史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】転職したら“死ぬ→生き返る→死ぬ→生き返る”…無限労働だった話
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画料金は高すぎる…!?
【そんな人に朗報】衝撃の価格破壊!! 2000円→750円になる“神・裏ワザ”教えます
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

異常な映画みつけました
【クレイジー】壮大VFXを監督がほぼ1人で製作、完成に12年、正確に言うと未完成…面白すぎる
提供:Henge