人はどこまで残酷になれるか…世界震撼させた実験描く「アイヒマンの後継者」ポスター完成
2016年11月10日 19:30

[映画.com ニュース] ナチス・ドイツのホロコーストを断罪した“アイヒマン裁判”(1961年4月)の後に、人間が持つ残虐性を明らかにした実験を描く映画「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」が、2017年2月25日から公開されることが決定した。
「アイヒマンは職務に徹する平凡な公務員だった」と判明した裁判から、「一定の条件下では、誰であろうと残虐行為に手を染めるのでは」という疑念を抱いた社会心理学者スタンレー・ミルグラム博士によって、61年夏に米イェール大学で行われた同実験。人間が権威に服従するメカニズムに迫り、当初の予想を凌駕する実験結果が世界中に破門を広げた。このほど公開されたポスタービジュアルには、「人はどこまで残酷になれるのか―。」というコピーが躍り、同実験の内容を象徴する仕上がりとなっている。
物語は、電気ショックを用いた実験方法を学会から非難されながらも、人生をかけて人間社会のタブーに挑んだミルグラム博士の姿が映し出される。「ハムレット」「アナーキー」のマイケル・アルメレイダ監督がメガホンをとり、「マグニフィセント・セブン」「ブラック・スキャンダル」のピーター・サースガードが主演。さらにウィノナ・ライダーや、今年急逝したアントン・イェルチンさんら豪華な面々が共演している。
また、「A」「A2」「FAKE」などで知られるドキュメンタリー監督の森達也と、中部大学の武田邦彦教授が今作にコメントを寄せた。森監督は「邪悪で狂暴だから殺したのではない。凡庸で普通の人間だからこそ、時には人を大量に殺すのだ」と述べ、武田教授は「ミルグラムの業績は、それが余りに正しく、奥深いためにまだしばらく社会は受け入れられないだろう。でも、事実を事実として認めた者から先に人生は透明になる」と語っている。
「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」は、17年2月25日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

パディントン 消えた黄金郷の秘密
【“最高&最幸”の一作】ありがとう、そして…さようなら!? 感涙の結末は絶対に映画館で…!
提供:キノフィルムズ

“ハリポタツアー”は行くべきなのか?
【忖度なしレビュー】「ハリポタ」ファンが徹底検証!! ここはGWに行くべきか?楽しめるのか?
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

超暴力的・超過激・コンプラ全無視
【地上波では絶対無理!】狂キャラたちが常軌を逸した大暴れ! つべこべ言わずに観てみろオラァ!!
提供:DMM TV

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?!?
【最速レビュー】“「アベンジャーズ エンドゲーム」以来の最高傑作”が出た!? 絶対観たほうがいい!
提供:ディズニー

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

GWに人類終了のお知らせ
【サメ!ゾンビ!ガメラ!】狂った名作・怪作が無料大量放送!! ありがとう“GWの夜”が決まった!
提供:BS12