「鳥」ティッピー・ヘドレン回顧録でヒッチコックのセクハラを暴露
2016年11月9日 07:00

[映画.com ニュース] 「鳥」「マーニー」の主演女優ティッピー・ヘドレンが、自身の回顧録「Tippi」のなかで、アルフレッド・ヒッチコック監督のセクハラ行為を暴露した。
米ニューヨーク・ポストが11月1日の出版に先駆け入手した同書の抜粋では、1960年代には「セクシャルハラスメントやストーキングといった言葉は存在しなかった」ことから、ヘドレンが誰にも言えずにいたという出来事がつづられている。
あるテレビCMでヒッチコックに見初められ、5年間の出演契約を結んだヘドレンは、人間を襲う鳥の恐怖を描いた「鳥」に出演。ヒッチコックは撮影前から共演者、とくに俳優ロッド・テイラーに対し、ヘドレンと親しくしたり「触ったり」するなと釘をさし、撮影現場でもヘドレンが男性と話したり笑ったりしていると、「よそよそしく」「不機嫌に」なったという。また、リムジンの後部座席で、ヘドレンに覆いかぶさり、キスを迫ろうとしたこともあったそうだ。
同作で一躍スターとなったヘドレンは、続いて「マーニー」に主演。このとき、ヒッチコックは自分のオフィスとヘドレンの楽屋をつなぐドアを設置したほか、自身が個人的に利用するために、ヘドレンのライフマスクをメイクアップチームに作ってもらうよう要求したという。回顧録でヘドレンは、ヒッチコックが楽屋にやってきた時のことを、「両手をわたしの上に置いた。いやらしくて、執拗だった。私が抗えば抗うほど、彼はますます迫ってきた」と描写した。
契約期間が2年残っていたにもかかわらず、同作がヘドレンにとって最後のヒッチコック作品となった。その後50本以上の映画に出演してきたヘドレンは、ヒッチコック作品ほどやりがいのあった作品はないと認めたものの、「ヒッチコックのせいでわたしのキャリアはめちゃくちゃになっていたかもしれないけど、わたしの人生を台無しにする力だけは与えないようにするのが自分自身の使命だった」と述懐した。
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