第29回東京国際映画祭、観客賞は美しきトランスジェンダーの半生描くフィリピン映画
2016年11月3日 12:22

[映画.com ニュース]第29回東京国際映画祭コンペティション部門の観客賞が11月3日に発表され、フィリピン映画「ダイ・ビューティフル」が栄光に輝いた。授賞式に出席したジュン・ロブレス・ラナ監督は、受け取ったトロフィを胸の前で掲げて、プロデューサーのペルシ・インタランとともに満面の笑みを浮かべた。
ラナ監督は「コンペティション部門に選出されること自体、驚きでした。本当にありがとうございます」と感謝を述べ、「この受賞によって、映画が言語、人種も関係なく、結束を強めてくれるものだと確信しました」と語った。
映画は、美しく生きることを懸命に貫きながら、急死したトランスジェンダー、トリシャ(パオロ・バレステロス)のおかしくも哀しい軌跡を、巧みなフラッシュバックを駆使して描く物語。ラナ監督が、2014年にフィリピンでとあるトランスジェンダーが殺害され、ネット上で事件に対しての心無い意見をいくつも目にしたことが本作の構想のきっかけになっている。
ラナ監督は、12年の米国アカデミー賞に「ブワカウ」が代表作品に選出されるほか、ロシアのウラジオストク国際映画祭、インドのケララ映画祭で受賞歴があるなど、フィリピンで最も売れっ子の映画監督のひとり。第26回東京国際映画祭では「ある理髪師の物語」がフィリピン作品として初の最優秀女優賞を受賞。本作で2度目の快挙となった。
第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ