「このクソ野郎!」マクレガー&スカルスガルド、「われらが背きし者」役作りのために口げんか
2016年10月20日 17:00

[映画.com ニュース]「裏切りのサーカス」や「ナイロビの蜂」、ドラマ「ナイト・マネージャー」の原作者ジョン・ル・カレのスパイ小説を映画化した「われらが背きし者」で、MI6(英国秘密情報部)とロシアンマフィアが絡んだ騒動に巻き込まれる大学教授ペリーを演じたユアン・マクレガーが、作品の魅力を語った。
マクレガー演じるペリーは、過去のある出来事から妻で弁護士のゲイル(ナオミ・ハリス)との関係に亀裂が生じたという役どころ。夫婦で訪れたモロッコ旅行中にロシアンマフィアのディマ(ステラン・スカルスガルド)と知り合い、親切心からディマを手助けしたことから、日常が一変する。マクレガーは「彼は今の自分に満足していないんだ。情けないことをしてしまって夫婦関係が悪化し、自ら生んでしまった亀裂を懸命に修復しようとしている。キャラクター的に、そういうストーリーの始まり方が面白いと思ったんだ。自身が犯した過ちを後悔していて、それをつぐなおうとしている。興味深い入り口だと感じたよ」とキャラクターの背景に言及する。
マクレガーは、物語の導入部だけでなく「構成もよかった。脚本のよさにびっくりしたよ。ものすごく気に入った」と「ドライヴ」や「ギリシャに消えた嘘」も手がけた売れっ子、ホセイン・アミニによる脚本を絶賛する。「メインのキャラクターが4、5人いるんだけど、どれも面白くて、その関係性に心動かされた。ペリーというキャラクターにひかれたのは、サスペンス映画の主役らしからぬ人物だったからだと思う。彼はアクションヒーローではない。普通の人なんだ。僕はそういう役にいつもひかれるのさ」。
「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第2作「天使と悪魔」以来の共演となるスカルスガルドとは、役作りの一環であえて険悪な雰囲気を作り出したという。「ステラン(・スカルスガルド)が僕と対立するシーンがあったんだ。そのシーンを撮る前に、彼はいきなり僕をののしり始めたんだよ。『マクレガーのこのクソ野郎め!』って。だから僕も言い返してやったんだ(笑)。シーンに向けて気持ちを高めていくためだったんだけど、面白かったよ!」。互いに信頼関係が築けているからこそのエピソードといえるが、マクレガーは「それ以降も、たまに互いの悪口をメールで送り合っているんだ。彼から『マクレガー、お前はクソ犬だ』というメールを受け取ったら、僕もやり返したりしてね」とニッコリ。撮影後も、ペリーとディマとしての関係を楽しんでいるようだ。
妻役のハリスについては「最初から僕はナオミ(・ハリス)に演じてもらいたかったんだ。僕の妻になってほしいと思っていた(笑)。最高の時間を過ごせたね」と振り返る。本作では、組織を裏切ったディマとペリーの息もつかせぬ亡命劇だけでなく、ペリーとゲイルの夫婦の関係の変化も重要なキーとして描かれる。「どん底の状態からストーリーが始まり、少しずつ夫婦関係を改善させていくというのもチャレンジだった。こういう作品ではリスクの高い手法だと思うんだ。互いに怒りを抱いていて、仲の悪そうなシーンを最初から見せてしまうと、観客の心が離れてしまう危険性があるからだ。でも本作は勇敢にもその道を選択し、結果的に成功していると思うよ」と手ごたえを語った。
「われらが背きし者」は、10月21日から全国公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

パディントン 消えた黄金郷の秘密
【シリーズ“最高”の一作】ありがとうパディントン、そして…まさかのお別れ!? 絶対に映画館で観て!
提供:キノフィルムズ

“ハリポタツアー”は行くべきなのか?
【忖度なしレビュー】「ハリポタ」ファンが徹底検証!! ここはGWに行くべきか?楽しめるのか?
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

超暴力的・超過激・コンプラ全無視
【地上波では絶対無理!】狂キャラたちが常軌を逸した大暴れ! つべこべ言わずに観てみろオラァ!!
提供:DMM TV

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

狂った名作・怪作が無料大量放送!!
【サメ!ゾンビ!ガメラ!】リモコンひとつで人類終了!! ありがとう“GWの夜”が決まった――!
提供:BS12

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー