黒沢清、釜山映画祭で日本人監督5人目となる手形の栄誉!「自分にとっての新しい一歩」
2016年10月11日 17:00

[映画.com ニュース] 黒沢清監督の最新作「ダゲレオタイプの女」が10月8日(現地時間)、韓国で開催中の第21回釜山国際映画祭ガラプレゼンテーション部門で公式上映された。黒沢監督は会見と舞台挨拶を行うと共に、日本人監督歴代5人目となるハンドプリンティング(手形)に臨んだ。
同映画祭での日本人監督の手形は、北野武監督、故今村昌平監督、鈴木清順監督、故若松孝二監督に続く5人目。黒沢監督は「僕は監督なので、これまで自分が撮った作品に自分の痕跡が残ることはなかったのですが、初めて手形を残すことによって、自分の痕跡がこうして残ることになり、自分にとっての新しい一歩となるような気がします。初めて手形を残すのが、日本ではなくて釜山だということがとてもうれしいです」としみじみ。会場に詰めかけたファンからの拍手に笑顔で応えた。
本作が正式出品されたガラプレゼンテーション部門は、今年もっとも話題の作品を上映することを趣旨としており、去年は是枝裕和監督の「海街diary」などが上映されている。黒沢監督は、会見の席で「日本の映画監督で、海外で映画を撮ってみたいと思っていない監督は多分いないと思いますが、僕もそんな1人でした。そういった夢がかなった作品であり、僕にとっての新しい一章の始まりだと思います」と万感の思いを告白。「フランスと日本の俳優の表現の仕方はまったく違う。細かい表情やしぐさで、見事に表現してくれる。そのおかげで脚本よりも何倍も豊かな映画になったと思います」「この作品の発見の1つは(ヒロインを演じた)コンスタンス・ルソーだと思う。何十人もの女優をオーディションして、彼女に決めました。彼女の瞳がうつろうのは偶然だったが、目の微妙な揺れがマリーの心情を見事に表現できた」と初挑戦で得た手ごたえを明かした。
黒沢監督作品の同映画祭での上映は、「岸辺の旅」に続く2度目。終映は午後10時という遅い時間にも関わらず、上映後のティーチインでは多くの観客が質問を投げかけたほか、黒沢監督の提案で急きょサイン会の場が設けられ長蛇の列ができるなど、同地での人気の高さを証明する格好となった。
世界最古の写真技術“ダゲレオタイプ”をモチーフに、全編フランス語で製作された「ダゲレオタイプの女」は、“被写体の魂を閉じ込める”といわれるダゲレオタイプの魔力にからめとられていく男女3人の切ない運命を、黒沢監督らしいホラー要素を盛り込んで描く。10月15日から全国公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“最高&最幸”の一作!
【過去最高の評価!最も泣いた!】ありがとう、そして…さようなら!? 結末は絶対に観て…!
提供:キノフィルムズ

地上波では絶対ムリな超過激作
【超暴力的・コンプラガン無視!】狂キャラが常軌を逸した大暴れ!!【敵の事務所にロケットランチャー】
提供:DMM TV

“ハリポタファン”に熱烈に推したい
【夢のような空間がここにある】GWにぜひ堪能してほしい特別な体験【忖度なし正直レビュー】
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

サメ!ゾンビ!ガメラ!
【狂った名作・怪作が無料大量放送】人類終了のお知らせ! ありがとう“GWの夜”が決まった
提供:BS12

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー