渡辺謙&李相日監督、1800人の見送りに感激!「怒り」サン・セバスチャンで公式上映
2016年9月27日 12:00
[映画.com ニュース]日本映画界を代表するオールスターキャストが結集し、吉田修一氏の小説を実写映画化した「怒り」が9月23日(現地時間)、スペインで開催された第64回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で公式上映され、主演の渡辺謙と李相日監督が公式会見と上映劇場に登場した。
上映に先駆けて現地入りした2人は、名所であるウルグル山を観光。渡辺は「サン・セバスチャンがあるバスク地方は、スペインのなかでも言語体系や意識が違ったりと、ある種独立している感じ。そういう意味では、文化を受け止める土壌もまたひとつインディペンデントな雰囲気があるのかなという気もします」と明かし、「(同所の人々は)日本人と合う気がします。食べ物もすごく近い感じがするし、文化的な感じや伝統の感じも、日本人が親しみやすい環境がある気がするので、おそらく心情の部分をもっと深いところで受け止めてもらえるのではないかな」と期待に胸を膨らませた。
公式上映には約1800人の観客が来場し、本編終了直後はスタンディングオベーション。観客に見送られながら劇場を後にした渡辺は、「階段を降りて振り返った時に、監督と僕とで映画にかかわったスタッフ・キャストの熱い思いを背負って、拍手を受けている気持ちがすごくしました。ものすごい力で我々の思いを受け止められ、胸を打ちました」と感激の様子。そして「(同映画祭は)観客が観客のために祭りを作っている感じがします。そこに一緒にいられたことが心から嬉しいです。また来たいというモチベーションになります」と語った。
一方の李監督も、「冒頭のあいさつのころは、お客様がざわざわしていたのですが、映画開始のワンカット目から水を打ったように静かでした」と振り返る。上映後の見送りでは、「見た直後の人たちの気持ちというか、何かを僕らに返そうとする気持ちにやられました」としみじみと話した。邦画唯一のコンペ部門出品となった今作は、グランプリ受賞を逃したが、観客からは「とても素敵。心に届きました。ハードだけど感動的だったし、濃かったです。ありがとう!」(40代女性)、「良い映画でした。感情や愛情、父娘の関係など考えさせられました。色、音楽すべてがとても美しかった」(50代女性)など絶賛評が寄せられた。
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