謎解きの果てに突きつける“人類全体の問題”とは?「インフェルノ」特別映像
2016年9月20日 14:30
[映画.com ニュース] トム・ハンクスが主演する「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第3弾「インフェルノ」の特別映像が、このほど公開された。
2006年の「ダ・ヴィンチ・コード」、09年の「天使と悪魔」に続き、米作家ブラウン氏の同名小説を映画化。数日間の記憶を失ったハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授(ハンクス)が、生物学者ゾブリストが人類増加問題の解決策として伝染病を世界に広めようと目論んでいることを知り、ウイルスの拡散を阻止する唯一の方法である、詩人ダンテの叙事詩「神曲」地獄篇に秘められた暗号の解読に挑む。やがてラングドンは、「人類が生き延びる為に、今、人類を半分に減らす」「100年後に人類が滅びようとも、今生きる人々の命を守る」という究極の選択を迫られる。
特別映像では、ロン・ハワード監督と原作者ダン・ブラウン氏が、悪役・ゾブリストのキャラクター像に隠された“人口増加”という人類全体の問題を解説する。ブラウン氏は、「世界の人口がこの80年で3倍に急増したと知り、人口抑制を悪役の目的にした」と語る。一方、ハワード監督はゾブリストの行動と真意を説明し「ダンのアイデアはとても進歩的だ。決して議論の尽きない現実問題の核心を鋭く突き、警鐘を鳴らしている」と称賛。また映像終盤では、今作ではラングドンが天才的な頭脳を発揮しきれずピンチに陥ることが明かされ、彼を襲う黒づくめの男たちの姿が映し出される。
なおキャストは、過去2作から続投する主演のハンクスのほか、「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ、「最強のふたり」のオマール・シー、「ジュラシック・ワールド」のイルファン・カーンらが共演。「インフェルノ」は、10月28日に日米同時公開。