庵野秀明「シン・ゴジラ」続編可能性は「東宝に聞いて」 「エヴァ」新作にも言及
2016年9月16日 05:00

[映画.com ニュース] 東宝が約12年ぶりに製作したシリーズ最新作「シン・ゴジラ」の全国一斉発声可能上映が9月15日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、出演した市川実日子(尾頭ヒロミ役)、松尾諭(泉修一役)、高橋一生(安田役)、総監督・脚本を務めた庵野秀明が舞台挨拶に出席。熱狂的な観客から、庵野総監督への質問が矢継ぎ早に飛んだ。
この日の模様は全国の劇場に生中継されており、庵野総監督は北海道・札幌で鑑賞しているというライバル・島本和彦氏へのメッセージを求められ、「島本見ている? 本当にありがとうね、毎回すみません」と頭を下げる。続けて市川から「庵野さんに質問です。続編はあるんですか?」と問われたものの、「僕が決めることじゃないです。東宝に聞いて」と煙に巻いた。さらに客席から「『シン・エヴァンゲリオン』は? いつでも待っています」と語りかけられると、「ありがとうございます。頑張ります、ていうか今、頑張っています」と明かしていた。
登壇陣がゆるゆるとトークするなか、突如「いない者をあてにするな、今は残ったものでやれることをやるだけだ!」と絶叫が響き渡った。直後、客席から主人公・矢口蘭堂役の長谷川博己がサプライズ登場し、場内を驚きの声と矢口コールが包み込んだ。
悠然と登壇した長谷川は、松尾の胸元に水を突き出し、意趣返しとばかりに「まずは君が落ち着け!」と“水ドン”をお見舞い。「俺がいないのをいいことに、好き勝手言ってたんだろ!?」(長谷川)、「長谷川くんに『サプライズで来ないの?』と送ったら、既読スルーでしたよ」(松尾)とやり合うのを尻目に、市川と高橋は「あれだけのエネルギー。まさか核分裂!?」「冗談ぽいです尾頭さん」と寸劇を繰り広げた。
そんな5人には、「もう一度この映画を撮ると言われたらやるか?」と質問が寄せられた。長谷川は「やりたいですね。こっそり映画館に2回見に行きましたが、お客さんが見て映画は出来上がると感じました。試写室とは違い、ひとつになって映画のなかに入っていく感覚がありました」といい、高橋も「ぜひ参加したい。巨災対のメンバーが楽しくて、またあの掛け合いがしたい」とノリノリ。しかし、庵野総監督は「僕はもういいです」と後ろ向きで、「監督が代わったほうが面白いよ。もう東宝がやらしてくれないよ、大変だったからね」と話すと、市川は「庵野さんがやらないんだったらねえ。撮って編集して特撮に行って、寝てなかったですもんね」とねぎらっていた。
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