中島貞夫監督、時代劇の未来は女性にあり「刀に魅せられる女性増えた」
2016年9月13日 13:00

[映画.com ニュース] 「新・極道の妻たち」「木枯し紋次郎」などで知られる中島貞夫監督作のドキュメンタリー映画「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」の会見が9月12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われ、中島監督、殺陣技術の向上・発展を目的とする「東映剣会」の清家三彦氏が出席した。
中島監督が「極道の妻たち 決着」(1998)以来、約17年ぶりに手がけた新作。時代劇の歴史的変遷を軸に、評論家、殺陣師らへのインタビューや、牧野省三監督、阪東妻三郎、中村錦之助、近衛十四郎らの殺陣を交えながら、ちゃんばらの面白さと日本人の精神性を追及している。近年は時代劇の衰退が叫ばれるが、中島監督は「これからのつくり手たちが意欲を持てる状況やモデルケースを、我々年寄りがどれだけ作ることができるか。自分たちが培ってきたものをどう生かせるか、自分につきつけられている課題です」と言葉に力を込めた。
一方で中島監督は、近年の作品では「超高速!参勤交代」シリーズを称賛。「当時の侍の生き様を現代の目から見ているが、時代劇の新しい側面を打ち出している。アクションもあざとくなく、時代劇のリアリティを失わない面白さを志向している」と評した。清家氏はCS放送の時代劇専門チャンネルを例に挙げ、「何年か前までは過去の作品を再放送していましたが、ここ最近は名作のリメイクや、漫画原作を映像化したりと、独自で新しい作品も製作している。それもひとつの道だと思っています」と持論を述べた。
さらに中島監督は、今後の時代劇は女性客が鍵を握っていると語る。「歴史に興味を持つ女性が増えてきましたし、刀に魅せられている女性もだいぶ増えてきた」としたうえで、「来月の中旬から、国立京都博物館で坂本龍馬の刀などが展示されます。学芸員によると大変若い女性客が主になるそうです。ちゃんばらに興味を持つ女性客も、これから増えてくるでしょう」と期待を込めていた。
またこの日は、東映剣会による殺陣披露」も行われ、外国人記者たちは喝さいを送っていた。「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」は、12月3日から東京・有楽町スバル座、京都・イオンシネマ京都桂川ほか全国で順次公開。
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