戦りつのセリフで幕を閉じる「エル・クラン」マナーCM完成
2016年8月31日 17:00
[映画.com ニュース] 「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などを手がけたスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督が製作を務め、第72回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した映画「エル・クラン」のマナーCMが、公開された。
行方不明者にまつわる身代金で生計を立てていた実在の家族を描く本作。1983年のアルゼンチン、父アルキメデス(ギレルモ・フランチェラ)と母、5人の子どもたちで構成されるプッチオ家は、表面上は幸せに暮らしていたが、アルキメデスは次男アレハンドロ(ピーター・ランザーニ)を巻き込み、他人には言えない“裏稼業”に手を染めていた。本国アルゼンチンでは300万人を動員するヒットをたたき出したほか、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では満足度91%という高評価を記録した。
マナーCMでは、フランチェラ演じる狂気の父親に焦点が当てられており、鬼気迫る表情のアルキメデスが「コラ!」「バカモン!」「ダメったらダメ!」とこぶしを振り上げ、「大騒ぎ」「上映中の録音・撮影」「上映中の携帯電話の使用」を行わないように呼びかけている。映像は、「マナーを守らない人は、映画と同じく誘拐されます」という戦りつのセリフで幕を閉じる。約30秒の映像ながら、アレハンドロと恋人を見つめる際の表情など、優しい父親と冷酷非道な誘拐犯という2つの顔を持つアルキメデスの闇が印象的に描かれている。
「エル・クラン」は、9月17日から全国公開。
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