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瀬々敬久監督最新作「菊とギロチン」、釜山映画祭のプロジェクトマーケットに選出

2016年8月28日 12:00

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APMに参加する瀬々敬久監督
APMに参加する瀬々敬久監督

[映画.com ニュース] 「ヘヴンズストーリー」「64 ロクヨン 前・後編」などで知られる瀬々敬久監督の最新作「菊とギロチン 女相撲とアナキスト」が、第21回釜山国際映画祭内の企画「第19回アジアン・プロジェクト・マーケット(APM)」に選出された。

APMは、1998年に立ち上げられたアジア最大の映画プロジェクトマーケット。資金調達が完了していない長編フィクション映画27作品をアジアから厳選し、開催期間中に映画関係者や出資者と個別ミーティングを行い、賞金授与やポストプロダクション支援など様々なサポートを提供する。日本からは、過去に河瀬直美監督や行定勲監督が選出されている。

映画は、瀬々監督が長年あたためてきた意欲作。第一次世界大戦後の大正時代を舞台に、農村を中心に活況を呈していた「女相撲興行」の力士たちと、格差のない理想世界を夢見る若きアナキストたちの出会いを軸に描く骨太エンタテインメントだ。

釜山国際映画祭の作品選定プログラマーであるキム・ジソク氏は、日本からの応募が少ないなか「瀬々監督のようなベテランの映画人が、このような形で出資や賛同者を募って映画を作り上げているバイタリティを、心から尊敬しています」。今作は、APMでの協議と同時に、10月中旬に京都・滋賀を中心に撮影を開始する予定だ。

第21回釜山国際映画祭は10月6~15日、第19回アジアン・プロジェクト・マーケットは10月9~11日に開催。

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