瀬々敬久監督、つげ忠男作品を映画化「なりゆきな魂、」17年公開決定
2016年7月26日 19:00

[映画.com ニュース] 映画「64 ロクヨン」の瀬々敬久監督が、漫画家・つげ忠男氏の作品を映画化する「なりゆきな魂、」が、2017年に東京・渋谷ユーロスペースで公開されることが決定した。同氏の長年のファンだという瀬々監督が、「ヘヴンズストーリー」「64 ロクヨン」に続き、人が生きる意味を問う意欲作だ。
兄・つげ義春氏の影響で漫画を描き始め、沈黙の時代をはさみながら断続的に作品を発表している孤高の漫画家・つげ忠男氏。映画は、「成り行き」「つげ忠男のシュールレアリズム」(ともにワイズ出版刊)に収録された4編に、瀬々監督が紡いだオリジナルストーリーを加え、ひとつの“大きな物語”を創出した。
釣りに出かけた老人たちが偶然男女の争いに巻き込まれ、衝動的に殺人を犯してしまう模様を映す「成り行き」、花見での男女の殺し合いを凝視する初老の男が主人公の「夜桜修羅」、戦後間もないころのバラックで暴れる無頼漢サブの愛と別れを活写する「懐かしのメロディ」。そして、行きどころのない老人の彷徨を描く「音」、バス事故で運命を翻弄される被害者遺族のてん末を描出するオリジナルストーリーを収めている。
石井輝男監督作「ゲンセンカン主人」(1993)でつげ義春役を演じ、「無頼平野」(95)ではつげ忠男役に扮した佐野史郎が、再び忠男役に挑む。さらに柄本明、足立正生、山田真歩、三浦誠己、町田マリー、栁俊太郎、中田絢千、川瀬陽太ら実力派キャストが結集。音楽を「日本で一番悪い奴ら」「団地」の安川午朗、撮影を「女が眠る時」「さよなら歌舞伎町」の鍋島淳裕が手がけている。
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