狂気の独裁者の少年時代は? ジョナサン・デミ絶賛の心理ミステリー、予告&ポスター完成
2016年8月24日 08:00

[映画.com ニュース] フランスの哲学者ジャン=ポール・サルトルの短編小説から着想を得た心理ミステリー映画「シークレット・オブ・モンスター」の予告編と第2弾ポスターが、このほど完成した。フランスへやってきた幼い少年が、やがて狂気の独裁者へと変ぼうしていく過程を追った今作。映像では、少年が傲慢に振る舞い、周囲をおびえさせるさまを確認することができる。
サルトルの短編小説「一指導者の幼年時代」をベースにした今作は、2015年の第72回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門に出品。審査委員長を務めたジョナサン・デミ監督(「羊たちの沈黙」)が「身震いする緊張感、戦慄の映画」と大絶賛し、同部門の監督賞と初長編作品賞を贈った。
1918年、ベルサイユ条約締結のため、米政府高官が妻と息子とともにフランスに送り込まれた。息子はまるで少女のように美しい少年だったが、終始不満を抱え、教会へ投石するなど蛮行を繰り返すようになる。両親や周囲が心配するなか、少年の性格は著しく歪んでいき、やがて心に巣食う怪物がうめき声を上げる。
俳優のブラディ・コーベットが今作で監督デビューを果たし、トム・スウィートが少年役で映画初出演。「アーティスト」(2011)で米アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたベレニス・ベジョが少年の母親役に扮し、「ニンフォマニアック」シリーズのステイシー・マーティン、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンらが共演する。
さらに、1960年代に「ウォーカー・ブラザーズ」のメンバーとして人気を博したスコット・ウォーカーが、99年製作の「ポーラX」以来、約16年ぶりに映画音楽を担当している。「シークレット・オブ・モンスター」は、11月から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
(C)COAL MOVIE LIMITED 2015
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