「チャットモンチー」8年ぶり映画主題歌!蒼井優主演作で新曲書き下ろし
2016年8月24日 06:00
[映画.com ニュース] 女優・蒼井優が「百万円と苦虫女」(2008)以来の映画単独主演を飾る「アズミ・ハルコは行方不明」の主題歌を、人気ロックバンド「チャットモンチー」が担当していることがわかった。同バンドが約8年ぶりに映画主題歌を手がけ、新曲「消えない星」を書き下ろしている。
「ここは退屈迎えにきて」などで知られる作家・山内マリコ氏の同名小説を、「ワンダフルワールドエンド」「私たちのハァハァ」などの松居大悟監督が映画化。国道沿いの寂れた町から、28歳・独身OLの安曇春子(蒼井)が姿を消した。やがて町中に張り出された捜索願のポスターをモチーフにしたグラフィティアートが拡散されていき、無差別に男たちに暴行を加える女子高生集団が出現。春子の失踪前と後のふたつの時間軸を交錯させながら、現代社会に生きる女性の姿を描き出していく。
主題歌「消えない星」は、今作の脚本を読んだベースの福岡晃子が作詞し、ギターの橋本絵莉子が作曲。15年11月の武道館公演では、アンコール時に「まだこれからどうなるかわからない、赤ちゃんみたいな曲」と紹介した後、橋本&福岡の2人編成で観客に初披露された。
橋本は、映画の感想を「女性の弱いところ、強いところ、情けないところ、負けないところ、変わっていくところ、全部にそのまま自分と、変化していくバンドを重ねました」と語る。福岡も「実はもう存在しないかもしれない星にも、人は願いをかけます。それぐらい事実なんてものは、人間にはあまり関係のないことなのかもしれません」と明かし、「人のなかにあるそれぞれの真実が世界をつくっていて、それが美しいときと、どうしようもなく不条理に思えるときがあることを目の当たりにする映画だと思います」と述べている。
「アズミ・ハルコは行方不明」は、高畑充希、太賀、葉山奨之、加瀬亮らが共演。12月から東京・新宿武蔵野館ほかで公開される。なお「消えない星」は、11月下旬にリリース予定。