オダギリジョー×阪本順治監督、チェ・ゲバラとともに戦った日系人の生涯描く
2016年8月4日 07:00

[映画.com ニュース] オダギリジョー主演、阪本順治監督のメガホンで、キューバ革命の英雄として知られるチェ・ゲバラのゲリラ部隊に参加し、ゲバラから「エルネスト」と名付けられた日系人フレディ・前村の知られざる生涯を描いた映画「エルネスト」が製作されることがわかった。
1941年10月に日系ボリビア人として生まれたフレディ・前村・ウルタードは、貧富の差が激しい街で、自身は裕福な家に生まれながらも貧しい友だちを気遣う少年時代を送る。人々のために医者になると決め、キューバの医学校に留学したフレディは偉大なる革命家チェ・ゲバラと人生を変える出会いを果たす。そんな矢先、母国ボリビアの軍事クーデターを聞き、ゲバラの革命軍に「エルネスト・メディコ」として参加したフレディは、国民のために命を捧げる決意をする。
阪本監督とは「人類資金」「この世の外へ クラブ進駐軍」などでもタッグを組んできたオダギリは、全編スペイン語となる今作でフレディ・前村を演じるため、4月から語学練習を重ねているという。「キューバでの撮影や、自分が演じる役はすべてがスペイン語という大変な役柄であるからこそ今回引き受けました」とオファーを受けた際の心境を明かし、「今までやったことのない苦しそうな現場に身を置きたくなる。それが映画出演のモチベーションになります」と意欲を燃やしている。
「KT」「闇の子供たち」などの問題作を手がけてきた阪本監督は、今作でキューバ危機やボリビア革命運動など、激動の時代に実在した人物を描く壮大なドラマに挑む。「ボリビアの日系移民を調べたら、ゲバラと戦ったフレディを発見しました。私にとって長編映画で、ひとりの実在する人を題材にするのは初めてです。本当はもっと世間に知られるべきフレディに光を当てて映画化したかったのです」と製作を決意した心境を告白。オダギリを主演に起用した理由については「オダギリさんには『心(しん)の強さがあり、静けさも感じた』主人公のフレディを演じるにはオダギリさんにも共通の部分があると思った」と語っている。
8月中旬から国内での撮影がスタートし、9月からキューバでロケ撮影が行われる。日本とキューバの合作映画となり、ともに1967年に没したチェ・ゲバラとフレディ・前村の没後50年の節目となる2017年の秋に公開。日本だけでなくキューバをはじめとした中南米、フランス、スペインなどヨーロッパ諸国でも公開される予定だ。
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