「白すぎるオスカー」と批判を受けた米アカデミー、新会員を大量招待
2016年7月9日 17:00
[映画.com ニュース] アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が、史上最多となる683人に招待状を発送したとハリウッド・レポーター紙が報じた。
AMPASは、17ある支部からの推薦をもとに理事会が新会員を決定する仕組みになっているが、今年は多様性を打ち出すために史上最多となった。同団体は今年のアカデミー賞の俳優部門ノミニーが2年連続で白人だけだったことをきっかけに、SNSで「白すぎるオスカー(#OscarsSoWhite)」という批判にさらされていた。実際、投票権を持つ会員6261人の約92%が白人で、75%が男性だった。
この状況を改善するため、今年1月に同団体のシェリル・ブーン・アイザックス会長は、女性と非白人の会員数を2020年までに倍増すると宣言。その実現のため、大量の招待状が発行されることになった。
今年アカデミー賞を受賞したブリー・ラーソン(「ルーム」)、マーク・ライアンス(「ブリッジ・オブ・スパイ」)、アリシア・ビカンダー(「リリーのすべて」)らに加えて、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のジョン・ボヤーガ、「クリード チャンプを継ぐ男」のマイケル・B・ジョーダン、「スター・トレック BEYOND」のイドリス・エルバや、ケン・ローチ監督ら外国人など、まさに多様な人選となっている。
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