イギリスのEU離脱により映画・テレビ業界が打撃
2016年7月2日 08:00

[映画.com ニュース]国民投票によりイギリスの欧州連合(EU)離脱が決まったことで、イギリスの映画・テレビ業界が打撃を受けることになりそうだとロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。
イギリスは25%におよぶ税優遇措置、「007」や「ハリー・ポッター」を手掛けてきたインフラを生かし、近年はハリウッド映画などの誘致に成功している。しかし、自国で製作する映画やテレビドラマの多くは、ヨーロッパの出資パートナーやキャスト、スタッフに支えられている。
サム・メンデス監督が制作総指揮を務めるホラードラマ「ナイトメア ~血塗られた秘密~」のプロデューサーを務めるピッパ・ハリスは、説明する。「うちの番組の撮影はアイルランドで、パイロット版の演出を手掛けたのはスペインのJ・A・バヨナ監督です。主演女優のエバ・グリーンはフランス人で、衣装のガブリエラ・ペスクッチはイタリア人。ヨーロッパすべての才能を集めた素晴らしいコラボレーションなんです」
「コン・ティキ」や「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」など、インディペンデント映画を手掛けている映画プロデューサー、ジェレミー・トーマスも「貿易の自由と移動の自由はわたしの仕事にとってとても重要で、これまでうまくいっていた」というが、「今後は関税と労働許可と源泉徴収税に悩まされることになります。ひどく落ち込んで、嘆き悲しんでおります」と話している。
また、インディペンデント映画を手掛けるクリエイターにとって、MEDIAやクリエイティブ・ヨーロッパと呼ばれる助成金は欠かせないものだ。これはヨーロッパ映画の普及を目的としたEUの映画産業支援プログラムで、イギリスは「英国王のスピーチ」「スラムドッグ$ミリオネア」「クィーン」など計1億4500万ドルもの援助を受けている。しかしEUから抜けることで、助成は受けられなくなる。
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