ツール・ド・フランスはここまで危険なのか?「疑惑のチャンピオン」本編冒頭映像公開
2016年7月1日 12:00
[映画.com ニュース] 長年にわたるドーピングにより自転車競技界から永久追放を受けた、元ロードレース選手ランス・アームストロングの栄光と転落の人生を映画化した「疑惑のチャンピオン」の本編冒頭映像が、公開された。
1993年にサイクルロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」に初出場したアームストロング(ベン・フォスター)が、重度のがんを克服し、前人未到のツール7冠という偉業を成し遂げた裏で、薬物投与を繰り返し世界をあざむいていたスキャンダラスな実話を赤裸々に描く。
本編映像では、自転車に乗ったアームストロングが、驚異的なスピードと運転技術で下り坂を駆け抜けていく姿が描かれており「俺は選手の中で身体的には劣るが、誰にも負けないものがある。熱望と野心だ」という勝利への執念を感じさせるセリフが続く。「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」「ローン・サバイバー」「ウォークラフト」などに出演してきたフォスターが、過酷な肉体改造に挑んでアームストロングになりきり、誰よりも“最強”の座を求めたチャンピオンの複雑な内面を体現している。
ツール・ド・フランスの記録映像もふんだんに盛り込まれており、当時の観客の熱狂ぶりを追体験できるほか、選手たちが道路から転落し、ギャラリーに突っ込むといったショッキングな事故映像などから、選手がいかに危険にさらされているかを推し量ることができる。
スティーブン・フリアーズ監督がメガホンをとった「疑惑のチャンピオン」は、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」(13)のクリス・オダウド、監督としても活躍するギョーム・カネ、「ブラック・スキャンダル」(15)のジェシー・プレモンス、「ホビット」3部作(12~14)のリー・ペイス、オスカー俳優ダスティン・ホフマンらが脇を固める。7月2日から全国公開。