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木梨憲武「ファインディング・ドリー」監督の発言をデタラメ通訳「実写で使いたいよ!」

2016年6月29日 15:30

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和気あいあいとした雰囲気で会見は大盛り上がり
和気あいあいとした雰囲気で会見は大盛り上がり

[映画.com ニュース] ディズニー/ピクサーの最新長編アニメーション「ファインディング・ドリー」のアンドリュー・スタントン監督、アンガス・マクレーン共同監督が来日し6月29日、都内のホテルで会見した。この日は、日本語吹き替え版声優を務めた室井滋(ドリー役)、木梨憲武(マーリン役)、上川隆也(ハンク役)、中村アン(デスティニー役)も駆けつけ、両監督に特製提灯を手渡して歓迎した。

声優陣は演じたキャラクターをあしらった帽子をかぶっており、スタントン監督は「その帽子、本当に最高です!」と英語で称賛。しかし通訳が日本語に訳す前に木梨がさえぎり、「こんなに似合っている人たちはいない。できればそのまま実写で使いたいくらいだよ!」とデタラメな翻訳で発言を引き取った。さらに両監督へ声優陣の演技に関して質問が飛ぶと、またも木梨が「僕らの編集技術で直したよ!」と自虐的に翻訳し、場内を沸かせた。

2003年の大ヒット作「ファインディング・ニモ」の続編は、忘れんぼうのドリーが家族を探す旅に出る姿を描いた。6月17日(現地時間)に全米で封切られると、週末3日間の興行収入は約1億3620万ドルの大ヒット。アニメーション映画史上最高となるオープニング記録を樹立した。

約13年ぶりにドリーに声を吹き込んだ室井は、「ドリーを演じているときは私もドリー化していました」といい、「ガーデニングのものを買いにスーパーに行ったら、いつのまにかカーテン売り場に立っていました」と告白。一方の木梨は「一字一句映像の口に合わせなければいけないスタジオに、ひとりぼっちで入り、厳しいチェックのもとに仕上がりました」と振り返り、「日本で出来上がっても、アメリカに持ち帰って偉い方にチェックしてもらうんです。ダメ出しが来てもう一度日本で直す、その日程まで押さえられていました(笑)」とぼやいていた。

また、かつては「絶対に続編は作らない」と公言していたスタントン監督だが、「“Never”という言葉は使ってはいけないと学んだ」と苦笑い。製作に踏み切った理由を「2012年に3D版を作るにあたり、本編を改めて見た時に、ドリーのその後が心配になっていることに気づいたんだ」と説明し、「彼女の家族はまだ見つかっていないし、物忘れがひどいことを周囲に謝り続けている。その時点で続編のことで頭がいっぱいだった」と語った。そして、今作に込めたメッセージを「人はあるがままの自分を受け入れられた時、心の平穏を得ることができる。欠点を含めたこれが自分だと思えた時の気持ちは、親ならば誰しも子どもに望むものだと思う。そのことを感じてもらいたい」と明かしていた。

ファインディング・ドリー」は、7月16日から全国公開。

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