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世界的自転車レースゆかりの2人、「疑惑のチャンピオン」主人公はターミネーター?

2016年6月24日 19:30

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ランス・アームストロングの思い出を語ったサッシャと絹代
ランス・アームストロングの思い出を語ったサッシャと絹代

[映画.com ニュース] 長年にわたるドーピング使用が明らかになり、自転車競技界から永久追放された元ロードレース選手ランス・アームストロングの半生を映画化した「疑惑のチャンピオン」のトークイベントが6月23日、都内で行われ、ラジオDJのサッシャと自転車による健康美容を提案する“サイクルライフナビゲーター”の絹代が出席した。

イギリスのサンデー・タイムズ紙記者デビッド・ウォルシュによるノンフィクションをもとに、25歳で発症したがんを克服後、サイクルロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」で7年連続総合優勝の偉業を達成したアームストロングの栄光と転落を「クィーン」「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブン・フリアーズ監督が映画化した。

ロードレース日本代表の広報スタッフを経験し、さまざまなメディアで自転車フィットネスなど、自転車を取り入れたライフスタイルを提案している絹代は、「ランスほど鮮烈なヒーローはいない。この作品が考えるきっかけになれば」としみじみ。アームストロングに対するイメージは「ターミネーター」だといい、「強くて頭脳明せき。絶対に倒れない完全無欠な存在だし、慈善活動にも熱心だったのに」と複雑な表情だった。

サッシャは2002年から「ツール・ド・フランス」の実況を担当しており、「こんなアイコンは今まで存在しなかった」とアームストロングの圧倒的な強さを振り返る一方、「判官びいきじゃないですけど、強すぎると嫌われることもある」。ドイツ出身で、以前は同国の有名選手ヤン・ウルリッヒを応援していたそうで「ランスは1番の敵。目の上のたんこぶだった」と本音も明かした。

主演を務めたベン・フォスターは「映画を見ているうちに、どんどん似て見えてくる」(サッシャ)。過酷なトレーニングと肉体改造を経て絶対王者を演じた役作りに、絹代は「わずか数週間でここまで乗りこなすなんてすごい」と驚いていた。

疑惑のチャンピオン」は、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」のクリス・オダウド、監督としても活躍するギョーム・カネ、「ブラック・スキャンダル」のジェシー・プレモンス、「ホビット」3部作のリー・ペイス、オスカー俳優ダスティン・ホフマンらが脇を固める。7月2日から全国公開。

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