三浦友和「3年目の浮気」に命を懸けた!「葛城事件」の印象的場面を告白
2016年6月18日 17:40
[映画.com ニュース] 三浦友和主演の映画「葛城事件」が6月18日、全国13スクリーンで公開初日を迎え、三浦をはじめ共演の新井浩文、若葉竜也、田中麗奈、メガホンをとった赤堀雅秋監督が東京・新宿バルト9での舞台挨拶に出席した。
理想の家族像を押し付ける高圧的な父親・葛城清のもとで家族が崩壊し、やがて次男・稔が無差別殺傷事件を起こして死刑囚となる過程を描く。狂気じみていく清を演じきった三浦は、印象的なシーンを問われ「『3年目の浮気』(を熱唱する場面)に命を懸けました」と即答し、客席を沸かせる。田中が「あのシーン、大好きです!」と同調すると、三浦は「(監督の)モニターのほうでは、大笑いしていたみたいです。ものすごい必死だったんですけどね」と苦笑い。赤堀監督が「『A-studio』見てびっくりしたんですけど、そのシーンのストレスで、奥様と一緒に歌ったんですって?」と語ると、三浦は「そうです。歌ってくれたので、ストレス解消になりました」とほほ笑んでいた。
自身が2013年に主演・演出を兼ねた舞台を映画化した赤堀監督は、上映直後の客席を見渡し「思いのほか温かい空気で、ホッとしています。絶望的な、救いのない映画だとちまたで言われていますが、僕のなかではこれは希望の映画です」と安どの様子。おもむろに懐から新聞記事を取り出した三浦は、「試写会の感想が書いてあり、『二度と見たくない名作』『血の気が引くエグさ』などの声が上がっています」と読み上げ、観客の喝さいを浴びていた。
さらに三浦は、次第に暴力的になっていく役どころに対し「ああいう人、いますよね。タクシーに乗ったら急に威張りだすとか。絶対に友だちになりたくないし、上司にいたらもっと嫌ですね」と渋い顔。今作を経て「芸能人として大事なもの、好感度はなくしましたよね」とジョーク交じりに明かし、「これからは優しいお医者さんとか、ものわかりのいい警官とかを選んでやっていきたい」と意欲を語っていた。
また舞台版にも出演した新井は、赤堀監督に目を向け「赤堀さん、俳優もやっていますが、俳優としてはうちのほうが上です!」ときっぱり。続けて「監督としては才能あるし、脚本も演出もカット割りも好きです。ただ、演出だと小芝居が大嫌いなはずなのに、自分が演じるとものすごく小芝居します」「友和さんと食事に行ったときに、酔ってきたらうちに『やべえ俺、三浦友和と飲んでるよ』とか言う、かわいいところもあります」と暴露し、赤堀監督を「もう、次の話に行って……」とタジタジにさせていた。
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