Acid Black Cherryのアルバム「L エル」が広瀬アリス主演で映画化

Acid Black Cherry（以下ABC）は、ロックバンド「Janne Da Arc」のボーカリスト・yasuのソロプロジェクト。映画の原作となるアルバム「L エル」は昨年リリースされたABCの4枚目のアルバムで、愛を探し求め続けた一人の女性エルの孤独で壮絶な人生をつづった物語と、ABCの音楽が絡み合うコンセプトアルバムとして制作された。CDショップ大賞2016の入賞作品に選出され、総計20万枚以上のセールスを記録。同アルバムを引っ提げた全国ツアーは18万人を動員し、昨秋には物語部分が書籍化されるなど、その世界観が様々な形で表現され、人気を集めている。

そんな「L エル」のファンタジックな世界観を、「SHINOBI」「キカイダー REBOOT」などを手がけてきた下山天監督が映画化。グリーンバックで撮影し、背景や舞台をVFXで描く技法など、最新の映像技術を取り入れて無二の世界観を再現した。主演の広瀬は、あどけない15歳の少女時代から老婆姿まで、悲哀と波乱に満ちた主人公エルの人生を演じており、「衣装やメイク、全てが今の時代ではないのでとても独特な世界観になっていて、しっかりとエルという女の子の人生を一緒に歩めました。彼女のジェットコースターのような壮絶な人生と、物語の世界観を存分に楽しめる作品だと思います」と語っている。

ABCのyasuは「難産だった『L エル』という作品がこんなふうに誰かの心に届き、新しいプロジェクトが動き出していくのを見ると、『L エル』もいつのまにか立派に巣立っていったんだな、と感じます」と感慨深い様子で、「僕、そしてABCスタッフの手元を離れて、今度はどんなふうに育っていくのか、僕も今から楽しみにしています」と映画化に期待を寄せている。