綾野剛、ニューヨーク・アジア映画祭ライジング・スター賞を受賞へ
2016年5月18日 17:00
[映画.com ニュース] 日本警察史上最大の不祥事といわれる実在の事件を題材にした映画「日本で一番悪い奴ら」(白石和彌監督)が、6月22日(現地時間)に米国で開幕する第15回ニューヨーク・アジア映画祭のオープニング作品に選出され、主演・綾野剛のスクリーン・インターナショナル・ライジング・スター賞の受賞が決定した。
今作で「正義の味方、悪を絶つ」という信念を持ちながら、でっちあげ、おとり捜査、やらせ逮捕などあらゆる悪事に手を染めていく北海道警察の刑事の26年間を演じきった綾野は、授賞式に出席する予定。リンカーン・センターで行われるオープニング上映には白石監督が出席する。
北米有数のアジア映画祭でディレクターを務めるサミュエル・ジャミエール氏は、「組織的権力の中心にはびこる腐敗を妥協することなく描写した壮絶な主人公の半生は、深作欣二の『仁義なき戦い』のような往年の傑作を想起させます。このような生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことにワクワクする気持ちが止まりません」とコメントしている。
スクリーン・インターナショナル・ライジング・スター賞はこれから世界的な活躍が期待されるアジア人俳優に贈られる賞で、2014年の二階堂ふみ、15年の染谷将太に続いての受賞。今年は綾野のほか、中国の新人女優リン・ユン、フィリピン人女優テリ・マルバーが選ばれた。13年までは「ライジング・スター賞」として設置されており、11年に山田孝之、12年に長澤まさみが受賞している。
映画「日本で一番悪い奴ら」は6月25日から全国公開。第15回ニューヨーク・アジア映画祭は6月22日~7月9日に開催される。