くまモン、熊本地震後初めて東京を訪問 「うつくしいひと」上映会で支援を感謝
2016年5月17日 22:11

[映画.com ニュース]熊本出身の行定勲監督が、同県出身の俳優、著名人を起用し製作した中編映画「うつくしいひと」のチャリティ上映イベントが5月17日、東京・有楽町朝日ホールで行われ、行定監督をはじめ主演の橋本愛、共演の姜尚中、米村亮太朗、高良健吾、主題歌を担当した「忘れらんねえよ」の柴田隆浩、ゆるキャラのくまモンがトークショーに出席した。
4月14日に発生した熊本地震以後、この日くまモンが初めて東京を訪問した。日中は銀座のアンテナショップで買い物客と触れ合い、朝日ホールでも観客とハイタッチ。壇上で深々とお辞儀し、支援に対する感謝の意を示した後、舞台袖から登壇陣をエスコートして会場を盛り上げた。
本イベントは熊本支援を目的として開催されており、行定監督は「去年の12月に撮影し、1月に完成したこの作品を、これからどうやって見せていこうか、という時に地震が起きた」と述懐。今作の活路を見いだせないでいたが、「いろんな映画人から、『今こそこの映画を見せるべきだ』という意見を頂いた。この映画を携えたくさんのところを周り、見て頂き募金活動をしようと思った」と話し、「熊本は、まだ明るい未来が見えている状況ではない。日々、いろんな不安が押し寄せています。映画の中には、本来ある熊本の情緒や美しさが映し出されています。感じて頂き、熊本のことを思っていただければ幸いです」と胸中を打ち明けた。
さらに、「高良くんと一緒に水を持って被災地に行った時に、おばあさんから声をかけられた。『うつくしいひと』を見ました、私の記憶にある熊本城が映画の中にはあって、思い出がよみがえってきた。ありがとうと言われました」と振り返る。「批判を恐れながら映画を作っていましたが、あんなに純粋にありがとうと言われたことがなかった」と明かし、「去年の11月に撮られた熊本城は美しかったが、今はもうない。もう一度、この美しい熊本の風景を取り戻さなければいけない。それまでは頑張らなければいけない」と前を向いた。
行定監督とともに被災地での給水活動を行った高良は、「絶対にピンチはチャンスだと思っています」と毅然とした態度で語る。そして「熊本でこういう経験をした小さい子たちは、その経験を絶対に生かせる。熊本ではそれができる」と希望を託し、「作品であったり、エンタテイメントで笑顔や元気、勇気を届けること。自分たちができることを、長いスパンでやっていく」と述べた。
これを受け、橋本も「本業を通じて心の復旧を助けていきたい」と同調。行定監督は「全国の映画館、自治団体、映画祭を含め、100カ所でチャリティ上映をしたいという申し込みが来ています」といい、「こんなに胸が熱くなったことは過去にない。改めて映画は素晴らしい。信じてきてよかったと思っています」と感無量の面持ちを浮かべていた。
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